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06月21日-02号

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  1. 箕面市議会 1996-06-21
    06月21日-02号


    取得元: 箕面市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-21
    平成 8年  6月 定例会(第2回)           第2回箕面市議会定例会継続会会議録 6月21日(金曜日)〇出席議員    1番  二石博昭君          14番  中川善夫君    2番  高岸治男君          15番  八幡隆司君    3番  稲尾寛一君          16番  大越博明君    4番  右田光一君          18番  布 邦夫君    5番  岡澤 良君          19番  藤井稔夫君    6番  藤沢純一君          20番  岡田弥作君    7番  斉藤 亨君          21番  森岡利秋君    8番  神田隆生君          22番  花畑舜一君    9番  黒山政之君          23番  北口和平君   10番  上田春雄君          24番  谷 茂男君   11番  中島健二君          25番  石田良美君   12番  島中光治君          26番  内海辰郷君   13番  牧野芳治君          27番  松本 悟君〇欠席議員      なし〇説明のため出席した者の職氏名 市長      橋本 卓君   地域整備部長  清田栄紀君 助役      毛利正幸君   建設部長    大谷和雄君 助役      梶田 功君   環境下水道部長 福田嘉和君 収入役     柴田龍男君   出納室長    稲田 博君 総務部長    池永 稔君   教育長     西尾日出子君 企画部長    横尾 巌君   水道事業管理者 芝 寅勇君                 監査委員 人権文化部長  出水睦夫君           葛西嘉昭君                 事務局長                 農業委員会 競艇事業部長  西田義信君           大谷俊郎君                 事務局長                 選挙管理委員会 市民生活部長  寺内 勇君           佐藤昭夫君                 事務局長 健康福祉部長  清水朝一君   市立病院長   下辻常介君                 市立病院 都市計画部長  井上 整君           北脇善明君                 事務局長 消防長     木村忠利君   指導部長    川勝健二君 教育次長    酒井精治君   水道部長    奥野三十四君 生涯学習         三宅芳雄君 推進部長〇出席事務局職員 事務局長    石田憲和君   議事係長    西川和彦君 次長      上野信一君   主事      戸島 明君〇議事日程  (第2号) 平成8年6月21日 午前10時開議 日程第1  会議録署名議員の指名 日程第2  第55号議案  損害賠償請求に関する和解の件       (民生常任委員長報告) 日程第3  第56号議案  箕面市消防団員等公務災害補償条例改正の件       (総務常任委員長報告) 日程第4  第57号議案  平成8年度箕面市一般会計補正予算(第1号) 日程第5  第58号議案  平成8年度箕面市特別会計財産区事業費補正予算(第1号) 日程第6  第59号議案  平成8年度箕面市病院事業会計補正予算(第1号)       (総務常任委員長報告)       (文教常任委員長報告)       (民生常任委員長報告)       (建設水道常任委員長報告) 日程第7  保健福祉総合施設建設特別委員会経過報告の件       (保健福祉総合施設建設特別委員長報告) 日程第8  報告第12号  専決処分の報告の件 日程第9  報告第13号  箕面市土地開発公社経営状況報告の件 日程第10 報告第14号  箕面都市開発株式会社経営状況報告の件 日程第11 報告第15号  財団法人箕面市文化振興事業団経営状況報告の件 日程第12 報告第16号  財団法人箕面市障害者事業団経営状況報告の件 日程第13 報告第17号  財団法人箕面市医療保健センター経営状況報告の件 日程第14 報告第18号  財団法人箕面市国際交流協会経営状況報告の件 日程第15 報告第19号  専決処分の承認を求める件 日程第16 報告第20号  専決処分の承認を求める件 日程第17 第60号議案  工事請負契約締結の件 日程第18 第61号議案  工事請負契約締結の件 日程第19 諮問第3号   人権擁護委員の推薦について意見を求める件       議員提出議案 日程第20         箕面市税条例改正の件       第3号       議員提出議案 日程第21         箕面市ホタル保護条例制定の件       第4号 日程第22 請願第2号   意見書採択に関する請願 日程第23 請願第3号   消費税増税の中止と消費税の廃止を求める請願 日程第24 請願第4号   箕面市議会の同和行政終結決議を求める請願 日程第25 一般質問   ------------------------------------     (午前10時 継続開議) ○議長(北口和平君) ただいまより平成8年第2回箕面市議会定例会継続会を開議いたします。 この際、諸般の報告をいたさせます。事務局長 石田憲和君 ◎事務局長(石田憲和君) まず議員の出席状況をご報告申し上げます。 本日は全員出席でございます。したがいまして本日の出席議員は26名で議会は成立いたしました。 次に本定例市議会継続会に付議される事件の説明員をご報告申し上げます。       (以下報告) ○議長(北口和平君) 日程第1、「会議録署名議員の指名」を行います。 本日の会議録署名議員は、会議規則第117条の規定により議長において6番 藤沢純一君及び21番 森岡利秋君を指名いたします。 次に日程第2、第55号議案「損害賠償請求に関する和解の件」を議題といたします。 本件に関し、委員長の報告を求めます。民生常任委員長 中島健二君 ◆民生常任委員長(中島健二君) さきの本会議において、当民生常任委員会に付託されました議案審査のため、去る6月7日午前10時から委員会を開催し、慎重審査いたした諸議案のうち、ただいま議題となっております第55号議案「損害賠償請求に関する和解の件」につきましては、有害鳥獣駆除事業を依頼する背景、鹿の生息数及び捕獲制限頭数、鉄砲以外の被害防止対策の検討、野生動物との共生について質疑、要望がなされたほか、府及び関係市町による生息実態も含めた広域的な対応並びに損害賠償額の負担のあり方等について種々質疑、要望がありましたが、本件につきましては異議なく原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 以上、まことに簡略ではありますが、当民生常任委員会に付託されました「損害賠償請求に関する和解の件」についての審査経過の概要とその結果の報告といたします。 ○議長(北口和平君) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。       (“なし”の声あり) ○議長(北口和平君) ないようでございますので、これにて質疑を終結いたします。 これより討論に入ります。討論はありませんか。       (“なし”の声あり) ○議長(北口和平君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより第55号議案「損害賠償請求に関する和解の件」を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告どおり決することにご異議ありませんか。       (“異議なし”の声あり) ○議長(北口和平君) ご異議なしと認めます。 よって本案は委員長報告どおり可決されました。 次に日程第3、第56号議案「箕面市消防団員等公務災害補償条例改正の件」を議題といたします。 本件に関し、委員長の報告を求めます。総務常任委員長 中川善夫君 ◆総務常任委員長(中川善夫君) さきの本会議において、当総務常任委員会に付託されました諸議案のうち、、ただいま議題となりました条例案件1件につきまして、審査いたしました経過の概要とその結果についてご報告申し上げます。議案の審査につきましては、去る6月12日午前10時より当委員会を開催し、慎重に審査いたしたところであります。 第56号議案「箕面市消防団員等公務災害補償条例改正の件」につきましては、公務災害補償財源の負担割合及び補償額などについて、種々質疑、要望がありました。 本件につきましては、原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 以上、まことに簡略ではありますが、当総務常任委員会に付託されました条例案件1件についての審査経過の概要とその結果のご報告といたします。 ○議長(北口和平君) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。       (“なし”の声あり) ○議長(北口和平君) ないようでございますので、これにて質疑を終結いたします。 これより討論に入ります。討論はありませんか。       (“なし”の声あり) ○議長(北口和平君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより第56号議案「箕面市消防団員等公務災害補償条例改正の件」を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告どおり決することにご異議ありませんか。       (“異議なし”の声あり) ○議長(北口和平君) ご異議なしと認めます。 よって本案は委員長報告どおり可決されました。 次に日程第4、第57号議案「平成8年度箕面市一般会計補正予算(第1号)」から日程第6、第59号議案「平成8年度箕面市病院事業会計補正予算(第1号)」まで、以上3件を一括議題といたします。 以上3件に関し、各委員長の報告を求めます。まず総務常任委員長 中川善夫君 ◆総務常任委員長(中川善夫君) ただいま議題となりました補正予算のうち、当総務常任委員会に付託されました補正予算2件につきまして、審査いたしましたその結果についてご報告申し上げます。 第57号議案「平成8年度箕面市一般会計補正予算(第1号)」中、当委員会所管に係る予算、及び第58号議案「平成8年度箕面市特別会計財産区事業費補正予算(第1号)」、以上2件につきましてはいずれも異議なくこれを認め、原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 なお、付託議案外といたしまして、o特別職報酬等審議会の運営方針、諮問方法及び報酬改定の考え方o行政改革の取り組み状況と今後のスケジュールo市税収入の推移と経常収支比率の見通しo納税証明書等の自動交付機の設置oPHS電話、コードレス電話並びにケーブルテレビ放送導入の検討o税負担増に対する救済措置o公共施設におけるポスター類掲示許可のあり方o職員としての身だしなみのあり方o固定資産税の算出基準などについて、種々質疑並びに要望がありましたことを申し添え、以上、まことに簡略ではありますが、当総務常任委員会に付託されました補正予算2件についての審査経過の概要とその結果のご報告といたします。 ○議長(北口和平君) 次に文教常任委員長 二石博昭君 ◆文教常任委員長(二石博昭君) ただいま議題となっております補正予算のうち、さきの本会議におきまして当文教常任委員会に付託されました予算1件について、審査経過とその結果をご報告いたします。議案の審査につきましては、去る6月6日午前10時より当委員会を開催し、再度提案理由の説明を受けた後、慎重に審査いたしたものであります。 第57号議案「平成8年度箕面市一般会計補正予算(第1号)」中、当委員会所管に係る予算につきましては、まず「箕面市教育活動推進費」に関して、研究委嘱校における同和教育研究に対する考え方及び今後の同和教育のあり方を問われたほか、関連として、「家庭学校」教育推進事業の実施内容及び同事業に対する認識などについて質疑がありました。 本件につきましては一部委員より、教員が改めて同和問題を研究するのに予算を使う必要はないとして反対意見が提出されましたので、採決の結果、賛成多数で原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 なお、付託議案外といたしまして、市内小学校における学級文集の焼却処分、学力生活総合実態調査、及び市内小学生による女子サッカーチームの全国大会出場に対する支援策等について、種々質疑、要望がありましたことを申し添え、以上、まことに簡略ではありますが、当文教常任委員会に付託されました補正予算1件につきましての審査経過の概要とその結果についてのご報告といたします。 ○議長(北口和平君) 次に民生常任委員長 中島健二君 ◆民生常任委員長(中島健二君) ただいま議題となっております補正予算のうち、さきの本会議において当民生常任委員会に付託されました予算2件について、審査いたしました経過の概要とその結果について順次ご報告申し上げます。 まず最初に、第57号議案「平成8年度箕面市一般会計補正予算(第1号)」中、当委員会所管に係る予算につきましては、障害者福祉センター費に関連して、入居者なり利用者がかわる中、活用しやすい施設への手直しの検討方について質疑がありましたが、本件につきましては異議なくこれを認め、原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 次に第59号議案「平成8年度箕面市病院事業会計補正予算(第1号)」につきましては、電子計算機賃貸借事業に関して、本事業の原因となった工事事故の内容等について種々質疑がありましたが、本件についても異議なくこれを認め、原案どおり可決すべきものと決しました。 なお、付託議案外といたしまして、oスーパー等大規模店舗出店計画並びに米穀販売の規制緩和に伴う行政対応についてoライフプラザ施設の利用対象者、ケースワーカーの現状認識及び健康増進施設の確保についてo福祉バス運行ルートについてoごみ収集体制変更に伴う周知方策についてo火葬場建設における補助金獲得の取り組みについてo「地対財特法」期限切れ後の対応についてoごみの搬出場所及び収集依頼等に対する対応などについて、種々質疑並びに要望がありましたことを申し添え、以上、まことに簡略ではありますが、当民生常任委員会に付託されました補正予算2件についての審査経過の概要とその結果のご報告といたします。 ○議長(北口和平君) 次に建設水道常任委員長 大越博明君
    建設水道常任委員長(大越博明君) ただいま議題となっております補正予算のうち、さきの本会議において当建設水道常任委員会に付託されました1件について、審査いたしました経過の概要とその結果について順次ご報告申し上げます。議案の審査につきましては、去る6月11日午前10時より委員会を開催し、慎重審査いたしたところであります。 第57号議案「平成8年度箕面市一般会計補正予算(第1号)」中、当委員会所管に係る予算につきましては、債務負担行為の補正に関して、「箕面新都心公共公益施設用地取得事業(第二次分)」に係る用地買収単価及び換地面積の詳細、並びに今の時期に取得する理由のほか、新都心に建設が想定される具体的な公共施設及びその構想について質疑がなされたほか、用途地域指定及び人口密度規制の見直しのあり方、新御堂筋線に現存するポプラの取り扱いなどについて、種々質疑、要望がなされました。 本件につきましては一部委員より、施設計画が定かでなく、また財政的検討が不十分である。加えて大局的に見ても問題点を残したまま開発が進められているとして反対意見が、一方、まとまった土地を市が買い上げ、親水空間を含む公共施設を検討することで、新都心のまちの姿に幅ができるので了とするとの賛成意見が表明されましたので、採決の結果、賛成多数をもって原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 なお、付託案件外といたしまして、府道豊中亀岡線拡幅工事の進捗状況と周辺対策、同工事完成時における東西間バス網整備の協議状況及び取り組みのほか、箕面ドライブウエー入り口に新設された信号の取り扱い並びに近隣地での信号配置の検討、サンプラザ周辺の不法駐車・駐輪車両への対応及び市営第一駐車場の建て替えについて、また樹木の剪定や遊具の維持補修などを含めた公園管理のあり方、桜井駅前再開発に対する取り組み、公営住宅の建設、公認水道業者の許可方法などについて、種々質疑、要望がありましたことを申し添え、以上、まことに簡略ではありますが、当委員会に付託されました補正予算1件についての審査経過の概要とその結果のご報告といたします。 ○議長(北口和平君) これより一括して質疑に入ります。質疑はありませんか。       (“なし”の声あり) ○議長(北口和平君) ないようでございますので、これにて質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております3件のうち、日程第4、第57号議案についてこれより討論に入ります。 討論の通告がありますので発言を許します。18番 布 邦夫君 ◆18番(布邦夫君) 第57号議案について反対し、以下その理由を述べます。 反対の第1の理由は、新都心整備にかかわる債務負担の予算についてであります。本財政措置は、財産区財産である木戸ケ池を区画整理事業の仮換地前に取得しようとするものであり、その限りにおいては事務的な措置であります。しかしこの事業は、今日ではすでに明らかなように箕面新都心整備と一体であり、その債務負担名目にもあらわれているとおりであります。この整備構想は、長期間にわたって、市民ばかりか繊維卸商業界が要望してきた大量輸送機関の延長を軸として、萱野地域における開発を進めようとするものであります。ところがこの開発は、いまだ箕面市もどのようなまちづくりを進めていくのか、財政規模を含めてその構想も示していないのであります。さらに、この整備と連動しての423号バイパストンネルとの関係、他の大型プロジェクト事業との関係で、車両増大による騒音、排ガスなどの対応についても、不十分な調査や対策となっています。ましてや、大量輸送機関地下鉄延伸の財政措置も含めて、全くめどの立っていないもとでの整備であります。こうした背景のある中で、事務的措置の妥当性があるとしても、整備構想を促進する本財政措置を認めるわけにはまいりません。池の買収の後、事業計画の残りのわずかな池を生かし、親水性のあるまちづくりができるからよいという発想は、木を見て森を見ないたぐいであることも指摘しておきます。 反対の第2の理由は、大阪府の補助金を受けて、同和教育指定校として偏向した教育推進に係る事業を行う財政措置についてであります。そもそも同和教育とは何か、被差別部落という特別な地域や人種を生み出した背景、部落差別を生み出した権力者の意図、政府や自治体による行政措置の怠慢、それらに対する国民と部落住民の長期にわたる闘い、こうしたことを、いかに正しく生徒の発達状況に応じて適切に教えるか、こうした立場でスタートしてまいりましたが、その後、変質した部落解放同盟に屈服し、部落排外主義に基づく偏向教育がもたらされ、今日では目に余るものとなっています。今日の大阪府や箕面市の同和教育はこの延長線上にあり、そうした中での本補正予算は認められないわけであります。もちろん私は、指定校の教師集団が民主的な人権教育を進めるために研究をすることに大きな期待を持っています。だとしても、あと数カ月で行政によって定められた同和地域という呼称さえなくなり、今後は国民の民主的運動の前進、今後の正しい基本的人権の保障と推進によって行政が進まなければならない中で、同和教育としての特別な教育をすることに大きな不安を持っています。 以上、簡潔に反対理由を述べ、反対討論とします。 ○議長(北口和平君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。       (“なし”の声あり) ○議長(北口和平君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより第57号議案「平成8年度箕面市一般会計補正予算(第1号)」を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。       (賛成者起立) ○議長(北口和平君) 起立者多数であります。 よって本案は委員長報告どおり可決されました。 次に日程第5、第58号議案及び日程第6、第59号議案、以上2件に対し、これより一括して討論に入ります。討論はありませんか。       (“なし”の声あり) ○議長(北口和平君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより第58号議案「平成8年度箕面市特別会計財産区事業費補正予算(第1号)」及び第59号議案「平成8年度箕面市病院事業会計補正予算(第1号)」、以上2件を一括採決いたします。 以上2件に対する委員長の報告はいずれも可決であります。以上2件をそれぞれ委員長報告どおり決することにご異議ありませんか。       (“異議なし”の声あり) ○議長(北口和平君) ご異議なしと認めます。 よって以上2件はそれぞれ委員長報告どおり可決されました。 次に日程第7、「保健福祉総合施設建設特別委員会経過報告の件」を議題といたします。 本件に関し、委員長の報告を求めます。保健福祉総合施設建設特別委員長 右田光一君 ◆保健福祉総合施設建設特別委員長(右田光一君)  去る5月30日午前10時から開催いたしました第14回保健福祉総合施設建設特別委員会につきまして、審査いたしました経過の概要とその結果をご報告申し上げます。 当日の案件につきましては、1、第1期関連事業について2、開設記念事業について3、第1次開設後の運営状況と課題について以上の3案件を設定いたしたものであります。 まず案件1、第1期関連事業については、周辺整備事業、病院駐車場整備事業及び第1期総事業費見込みについて説明がありました。 これに対して、西側道路工事の完成時期、敷地内における交通安全対策及び駐輪場対策を問われたほか、駐車場に関して、整備後の駐車可能台数、駐車管制システム導入の目的及び駐車料金徴収の考え方について、そのほか駐車場出入り口の安全性、地下駐車場の照明のあり方などについて種々質疑がありました。 次に案件2、開設記念事業については、事業実施の目的と基本方針、及び記念式典と各種イベントの内容のほか、参加者の交通手段などについて報告を受けたものでありますが、本件についてはこれを了といたした次第であります。 次に案件3、第1次開設後の運営状況と課題については、総合保健福祉センター総合相談窓口と、老人保健施設及び箕面市立病院リハビリテーションセンターにおけるそれぞれの運営状況と課題のほか、移送サービスについて報告がありました。 これに対して、ライフプラザ施設内におけるエレベーター等の表示方法やライフプラザマガジンの掲載内容などについて種々質疑要望がありました。 以上、まことに簡略ではありますが、第14回保健福祉総合施設建設特別委員会のご報告といたします。 ○議長(北口和平君) 次に日程第8、報告第12号「専決処分の報告の件」を議題といたします。 議案の朗読を省略し、市民生活部長から報告を求めます。市民生活部長 寺内 勇君 ◎市民生活部長(寺内勇君) ただいまご上程になりました報告第12号「専決処分の報告の件」につきまして、その内容をご説明申し上げます。 本件は、本年4月15日午前11時20分ごろ、市民生活部環境クリーンセンター環境施設課の職員が公用車を運転中、箕面市牧落1丁目5番先交差点において右折車線を進行中、左の直進車線を進行中の車両と接触し、相手方車両の右側前部が破損した事故でございます。なお公用車には修理を必要とする破損などは生じておりません。その後相手方と交渉いたしました結果、本市が、相手方の損害額24万7,480円のうち2万4,748円を支払うことで和解が成立いたしましたので、地方自治法第180条第1項の規定により、平成8年6月6日専決処分いたしたもので、同法第180条第2項の規定によりご報告申し上げる次第でございます。 なお、このたびの発生事故につきましてはまことに申しわけなく、ここに謹んでおわび申し上げますとともに、今後公用車の運転業務の管理には十分留意いたしてまいりたいと存じます。 以上、まことに簡単ではございますが、報告第12号のご説明といたします。何とぞよろしくご了承賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(北口和平君) 次に日程第9、報告第13号「箕面市土地開発公社経営状況報告の件」及び日程第10、報告第14号「箕面都市開発株式会社経営状況報告の件」、以上2件を一括議題といたします。 議案の朗読を省略し、総務部長から報告を求めます。総務部長 池永 稔君 ◎総務部長(池永稔君) ただいまご上程になりました報告第13号「箕面市土地開発公社経営状況報告の件」及び報告第14号「箕面都市開発株式会社経営状況報告の件」につきまして、一括してその内容をご説明申し上げます。 まず報告第13号「箕面市土地開発公社経営状況報告の件」からご説明申し上げます。 本件は、本市が出資いたしております箕面市土地開発公社の経営状況を、地方自治法第243条の3第2項の規定によりご報告申し上げるものでございます。 この内容といたしましては、平成7年度中におきまして、都市計画道路小野原豊中線道路改良事業用地、都市計画道路桜井石橋線道路改良事業用地、萱野中央地区都市核形成事業用地、箕面新都心公共公益施設用地、(仮称)瀬川駐車場整備事業用地等1万7,272.61平方メートルを取得し、また箕面新中区配水池等建設事業用地、及び都市計画公園箕面東公園新設事業用地等の公共事業用地、並びに代替地として1万520.52平方メートルを処分いたしました結果、公社の期末における土地保有面積は8万955.67平方メートルとなっております。また平成8年度におきましても、公有地の拡大の推進に関する法律の趣旨に基づきまして、公共用地の先行取得を行ってまいろうとするものでございます。なお、これら平成7年度中の経営状況並びに平成8年度中の事業計画及び予算につきましては、お手元にご配付申し上げております平成7年度箕面市土地開発公社決算書並びに平成8年度箕面市土地開発公社事業計画及び予算書のとおりでございます。 次に報告第14号「箕面都市開発株式会社経営状況報告の件」につきましてご説明申し上げます。 本件は、本市が出資いたしております箕面都市開発株式会社の経営状況を、地方自治法第243条の3第2項の規定によりご報告申し上げるものでございます。 箕面都市開発株式会社は、本市が箕面駅前地区市街地再開発事業として施行いたしましたみのおサンプラザビル及び箕面駅前周辺の公共施設の管理業務を主たる目的として、昭和53年に設立し、本年3月末日をもって第18期の営業年度が終了いたしたものでございます。第18期の営業概要といたしましては、箕面駅前第一駐車場、第二駐車場及び箕面文化センター等の公共施設の管理業務の受託、並びにみのおサンプラザビルの管理、同ビル名店会ショッピングセンターの発展と販売促進のための受託業務等に加え、駅前第一駐車場前の土地を取得され、当面駐車場として営業を開始されるとともに、萱野中央新都心整備企画業務を受託され、地権者との調整、まちづくり協議会へのアプローチなどを新たに展開されてきたところでございます。また売り上げ高は、従前市の普通財産でありました箕面駅前第一駐車場が平成7年度から行政財産としての市営駐車場に移行し、受託業務となったため、前期に比し1,800万円の減少となりましたが、各事業において諸経費等の合理的な管理を行い、経営基盤の確立、安定化のため種々の努力がなされているところでございます。この結果、当期利益は474万2,025円となり、また今後の事業展開のための準備金として別途積立金4,000万円を計上され、これにより当期未処分利益は1億4,619万4,851円と相なったものでございます。 また平成8年度におきましては、これまでの事業実績を基本とし、さらに経営の効率化と業績の向上を図るべく鋭意努力されているところでございます。 以上の経営状況の詳細につきましては、お手元にご配付申し上げております箕面都市開発株式会社第18期営業報告書及び箕面都市開発株式会社平成8年度事業計画及び予算書に記載されているとおりでございますので、ご高覧賜りますようお願い申し上げます。 以上、まことに簡単ではございますが、報告第13号「箕面市土地開発公社経営状況報告の件」及び報告第14号「箕面都市開発株式会社経営状況報告の件」のご説明といたします。 ○議長(北口和平君) 次に日程第11、報告第15号「財団法人箕面市文化振興事業団経営状況報告の件」を議題といたします。 議案の朗読を省略し、生涯学習推進部長から報告を求めます。生涯学習推進部長 三宅芳雄君 ◎生涯学習推進部長(三宅芳雄君) ただいまご上程になりました報告第15号「財団法人箕面市文化振興事業団経営状況報告の件」につきまして、その内容をご説明申し上げます。 本件は、本市が出捐いたしております財団法人箕面市文化振興事業団の経営状況を、地方自治法第243条の3第2項の規定によりご報告申し上げるものでございます。 まず平成7年度の事業報告でございますが、概要といたしましては、自主公演事業につきまして11事業を実施し、延べ6,670人の入場者を数え、支援型事業のメイプル芸術劇場につきまして4事業を実施し、延べ1,206人の入場者を数えることができました。これらの事業の内容につきましては、クラシック音楽、ポピュラー音楽、演劇、古典芸能、映画等各種ジャンルにわたるよう配慮いたしました。 また講座型事業につきまして、箕面市立市民会館(グリーンホール)において「舞台基礎講座」及び「声の不思議講座」を、箕面市立箕面文化センターにおいては「大極拳講習会」「ヨーガ講習会」及び「管楽器教室」を実施いたしました。 次に受託事業につきましては、箕面市民芸術祭において、箕面市合唱祭等6事業を実施し、延べ2,740人の入場者を数え、箕面市民文化祭においては、市民オペラ「カルメン」を実施し、公募による合唱団103人が参加し、930人の入場者を数えることができました。 また文化施設管理事業につきまして、箕面市立メイプルホール、箕面市立市民会館及び箕面市立箕面文化センターの管理運営を受託し、公立文化施設の特性を生かし、市民から愛され親しまれる公立文化ホールとなるべく、良好な施設イメージの醸成及び管理運営に努めてまいりました。 次に、平成7年度の決算収支といたしまして、収入は基本財産運用収入、自主事業収入、受託事業収入、補助金収入、特定預金取崩収入及び雑収入により、当期収入合計は3億2,441万6,722円となり、これに前期繰越収支差額の651万2,006円を加えまして、収入合計は3億3,092万8,728円となっております。 支出は自主事業費、受託事業費、管理費、固定資産取得支出及び特定預金支出により、当期支出合計は3億2,005万8,798円となっております。 以上の結果、次期繰越収支差額は1,086万9,930円となっております。 続きまして、平成8年度財団法人箕面市文化振興事業団事業計画及び予算につきましてご説明申し上げます。 まず第1に、文化施設を利用して市民各層のニーズに沿った各種自主公演事業、講座型事業及びメイプル芸術劇場を企画実施し、また市主催の児童生徒等芸術鑑賞機会充実事業、箕面市民芸術祭及び箕面市民文化祭を受託し、市民文化の向上、教養の増進を図ってまいります。 第2に、文化情報の収集をし、情報の提供としてメイプルニュース及び年間スケジュールを発行し、広く市民に呼びかけるとともに、メイプルフレンド会員数の拡大により、集客基盤の安定を図ってまいります。 第3に、箕面市立メイプルホール、箕面市立市民会館(グリーンホール)及び箕面市立箕面文化センターの管理運営を受託し、各施設の効率的運用に努めてまいります。 次に予算につきましては、収入・支出額3億1,345万7,000円の計上でございます。 これらの内容につきましては、昨年の事業実績を基礎に、自主事業の充実と新規事業の開拓により、経営の効率化及び業績の向上を図るべく、鋭意努力いたしているところでございます。 以上の経営状況の詳細につきましては、さきにご送付いたしました平成7年度財団法人箕面市文化振興事業団決算書及び平成8年度財団法人箕面市文化振興事業団事業計画及び予算書に記載されているとおりでございますので、ご高覧賜りますようお願い申し上げます。 以上、まことに簡単ではございますが、報告第15号「財団法人箕面市文化振興事業団経営状況報告の件」のご説明といたします。 ○議長(北口和平君) 次に日程第12、報告第16号「財団法人箕面市障害者事業団経営状況報告の件」及び日程第13、報告第17号「財団法人箕面市医療保健センター経営状況報告の件」、以上2件を一括議題といたします。 議案の朗読を省略し、健康福祉部長から報告を求めます。健康福祉部長 清水朝一君 ◎健康福祉部長(清水朝一君) ただいまご上程になりました報告第16号「財団法人箕面市障害者事業団経営状況報告の件」及び報告第17号「財団法人箕面市医療保健センター経営状況報告の件」につきまして、一括してその内容をご説明申し上げます。 本件は、本市が出捐いたしております財団法人箕面市障害者事業団及び財団法人箕面市医療保健センターの経営状況を、地方自治法第243条の3第2項の規定によりご報告申し上げるものでございます。 まず報告第16号「財団法人箕面市障害者事業団経営状況報告の件」につきましてご説明申し上げます。 平成7年度の事業報告でございますが、障害者の雇用促進を図るための事業といたしまして、障害者の就労相談や情報の収集及び提供、並びに調査研究を行うとともに、障害者の職種開拓、職域拡大を図るため、本市からの受託事業として、市内事業所への職場実習事業、また独自のパイロット事業といたしまして、除草事業、観葉植物リース事業、リサイクルセンターのビルメンテナンス事業等を積極的に推進いたしているところでございます。 障害者の就労の場の確保並びに職域拡大を図るための事業といたしましては、本市からの受託事業といたしまして、都市公園の花壇管理等の緑化事業、及び市立リサイクルセンターにおいて缶・瓶の選別業務を受託し、また障害者の就労の場の確保と目的達成に必要な財源を確保するための事業といたしまして市立メイプルホール及び市立教育センターでの喫茶店運営、第一市民プールでの売店運営並びに物品販売等を行い、事業推進に努めているところでございます。 障害者問題の啓発及び基本的人権に対する市民意識の高揚を図るための啓発事業といたしまして、障害者の日記念シンポジウム、及び障害者問題がよくわかる講座を開催いたし、また各種イベントの企画並びにイベントへの参加、及び機関誌の発行等を継続して行ってまいりました。 次に、平成7年度の収支決算といたしまして、収入につきましては、基本財産及び運用財産の運用収入、受託事業収入、自主事業収入等により、当期収入合計は2億3,122万441円となり、これに前期繰越収支差額3,273万8,193円を加えますと、収入合計は2億6,395万8,634円と相なるものでございます。 支出は、雇用促進費、受託事業費、営業費、管理費、特定預金支出等により、当期支出合計は2億4,549万759円と相なるものでございます。 この結果、次期繰越収支差額は1,846万7,875円と相なるものでございます。 続きまして、平成8年度財団法人箕面市障害者事業団事業計画及び予算につきましてご説明申し上げます。 まず事業計画といたしましては、第1に、障害者の雇用促進を図るための事業といたしまして、障害者の就労に関する相談、情報提供及び調査研究事業等を実施してまいります。 第2に、障害者の職種開拓及び職域拡大を図るため、ビルメンテナンス事業等各種パイロット事業の本格事業化へ向け、さらに積極的に取り組んでまいります。 第3に、障害者の就労の場の確保並びに職域拡大を図るための事業といたしまして、都市公園の花壇管理等の緑化事業、リサイクル事業及びささゆり園管理運営事業を積極的に行い、また店舗数拡大予定の喫茶店運営事業におきましては、さらなる収益性の向上に努めるとともに、物品販売事業におきましても、事業の拡充発展に努めてまいります。 第4に、障害者問題を中心に人権意識の高揚を図るための啓発事業といたしまして、前年度に引き続き本市からの受託事業といたしまして、障害者の日記念シンポジウム及び障害者問題がよくわかる講座を開催いたし、また機関誌の発行を行ってまいります。 第5に、障害者の雇用の促進等に関する法律に基づきまして、障害者雇用支援センターの運営を行い、障害者に対する職業準備訓練等を行ってまいります。 次に予算につきましては、収入額及び支出額をそれぞれ3億5,746万7,000円の計上でございます。 これらの内容につきましては、受託事業の拡大及び昨年度の事業実績を基礎に、自主事業の拡充と経営の効率化を図るなど、障害者の雇用促進に向け鋭意努力してまいるものでございます。 以上の経営状況の子細につきましては、さきにご送付申し上げました平成7年度財団法人箕面市障害者事業団決算書並びに平成8年度財団法人箕面市障害者事業団事業計画及び予算書に記載されているところでございますので、ご高覧賜りますようお願い申し上げます。 以上で報告第16号の説明といたします。 続きまして報告第17号「財団法人箕面市医療保健センター経営状況報告の件」につきましてご説明申し上げます。 まず平成7年度の事業報告でございますが、休日急病診療所事業といたしまして、箕面市医師会、箕面市歯科医師会及び箕面市薬剤師会のご協力のもと、医療機関のほとんどが休診となっております日曜・祝日及び年末年始における小児科、内科、歯科の急病患者に対しまして、診療を実施いたしてまいりました。 一方、保健センター事業といたしましては、総合健康診断、各種がん検診等を実施するとともに、地域健康相談及び糖尿病教室などの健康相談事業を実施いたし、地域住民の成人病等の予防と疾病の早期発見、早期治療の寄与に努めてまいりました。 また予防歯科センター事業といたしまして、管理登録予防歯科制度に基づく小児歯科検診事業を中心に、成人の歯石清掃、予防指導等の事業を実施するとともに、市内保育所の就学前児童に対する歯磨き指導などの健康教育を実施いたし、歯の健康に対する意識高揚を図ってまいったところでございます。 次に、平成7年度の収支計算といたしまして、収入は事業収入、基本財産及び運用財産の財産運用収入、市からの補助金収入などにより、当期収入合計3億7,804万1,944円となり、支出は事業費、事務費、財産運用事業積立金などで、当期支出合計3億7,804万1,944円となっております。 以上の結果、当期収支差額及び次期繰越収支差額ともに0円と相なるものでございます。 続きまして、平成8年度財団法人箕面市医療保健センター事業計画及び予算につきましてご説明申し上げます。 まず事業計画につきましては、第1に、休日急病診療所事業といたしましては、地域の救急医療体制を確保するため、休日における小児科、内科及び歯科の急病患者の診療を実施いたします。 第2に、保健センター事業といたしましては、本年7月に総合保健福祉センター3階に移転いたし、各種検査機能の充実に伴い、総合健康診断及び各種がん検診などの一層の受診率の向上のため検診体制などの充実を図ることにより、市民の健康管理の拠点といたしまして、さらに努力してまいります。 第3に、予防歯科センター事業におきまして、管理登録予防歯科制度を中心に、その事業の推進のため、引き続き啓発活動に努めてまいります。 次に予算につきましては、当初予算の収入額及び支出額につきましては、それぞれ4億4,618万8,000円の計上でございます。これらの内容につきましては、住民の健康管理を推進するための検診者数の増加及び経営の効率化を図るべく、鋭意努力いたしておるところでございます。 以上、経営状況の子細につきましては、さきにご配付いたしました平成7年度財団法人箕面市医療保健センター決算書及び平成8年度財団法人箕面市医療保健センター事業計画及び予算書に記載されているところでございますので、ご高覧賜りますようお願い申し上げます。 以上、まことに簡単でございますが、報告第16号「財団法人箕面市障害者事業団経営状況報告の件」及び報告第17号「財団法人箕面市医療保健センター経営状況報告の件」のご説明とさせていただきます。 ○議長(北口和平君) 次に日程第14、報告第18号「財団法人箕面市国際交流協会経営状況報告の件」を議題といたします。 議案の朗読を省略し、人権文化部長から報告を求めます。人権文化部長 出水睦夫君 ◎人権文化部長(出水睦夫君) ただいまご上程になりました報告第18号「財団法人箕面市国際交流協会経営状況報告の件」につきまして、その内容をご説明申し上げます。 本件は、本市が出捐いたしております財団法人箕面市国際交流協会の経営状況を、地方自治法第243条の3第2項の規定によりご報告申し上げるものでございます。 まず平成7年度決算でございますが、協会設立4年目を迎えまして新規自主事業の開拓、また既存事業の継続拡大を図るとともに、収支の均衡に十分留意し、事業執行に努めてまいったところでございます。 決算の具体的内容につきまして、まず事業報告でございますが、国際交流を促進するための事業といたしまして、市民参加型の国際交流を目指すボランティアバンクの積極的な運営、並びに地域の特性を生かした大阪外国語大学留学生ホストファミリー事業、またモレロス大学箕面研修の海外大学受け入れ事業、そして箕面市とニュージーランド・ハット市との国際協力都市提携の調印に伴う市民交流分野でのサポートをいたしますため、ハット市姉妹都市協会を含めての4者間調印をいたしたところでございます。この調印式は昨年7月にハット市で行い、それに付随する事業として日本文化を披露し、ハット市民に日本文化を理解していただくために市民文化使節団を派遣し、「箕面フェスティバル」を開催いたしたところでございます。 次に、国際理解を深めるための研修事業といたしまして、国際理解講座の開催や多文化理解講座「ふれあいワールド」、ヒューマンコンサート、国際シンポジウムの開催、地球フェスティバル、青少年国際交流ツアー、国際理解教育セミナーなどの開催をいたしてまいったところでございます。 また情報提供事業といたしまして、協会紹介パンフレット、ニュースレター並びにボランティア通信誌、英文情報誌の発行、さらに国際交流団体に対する支援事業といたしまして、箕面国際交流ネットワークの推進や助成制度の運営、そして在日外国人支援事業といたしまして、日本語教室の開催や日本文化紹介などに積極的に取り組んでまいったところであります。 次に、平成7年度の財務報告でございますが、まず収支計算でございますが、前年度からの繰越収支差額が1,340万5,382円、基本財産運用収入、自主事業収入及び補助金収入ほかの当期収入額が、一般会計及び特別会計を合わせまして9,308万2,132円でございます。 これに対し、自主事業費、管理費及び共催事業費ほかの当期支出額は、一般会計及び特別会計を合わせまして9,303万4,343円でございます。 以上の結果、次期繰越収支差額は1,345万3,171円と相なるものでございます。 続きまして、設立5年目に当たります平成8年度財団法人箕面市国際交流協会事業計画及び予算につきましてご説明を申し上げます。 まず事業計画につきまして、本年度は、ボランティアバンクを登録者にとって真に活動しやすい制度に改革するほか、市民の国際感覚を涵養するための事業の実施や、市民の国際理解、国際協力を深めるための機会の提供に努めてまいりますとともに、国際協力都市を締結いたしましたニュージーランド・ハット市との市民交流などの諸事業につきましても、積極的な事業展開を図ってまいる所存でございます。 続きまして、平成8年度予算でございますが、収入・支出予算額は一般会計及び特別会計の合計で、1億1,892万円でございまして、これらの内訳につきましては、昨年度の事業実績をもとに必要額を計上いたしておるところでございます。 以上、経営状況の概略をご説明申し上げましたが、詳細につきましては、さきにご送付をいたしました平成7年度財団法人箕面市国際交流協会決算書及び平成8年度財団法人箕面市国際交流協会事業計画及び予算書に記載をいたしておりますので、ご高覧を賜りますようお願いをいたします。 以上、まことに簡単でございますが、報告第18号「財団法人箕面市国際交流協会経営状況報告の件」のご説明といたします。 ○議長(北口和平君) 次に日程第15、報告第19号「専決処分の承認を求める件」及び日程第16、報告第20号「専決処分の承認を求める件」、以上2件を一括議題といたします。 議案を朗読いたさせます。事務局長 石田憲和君 ◎事務局長(石田憲和君)        (議案朗読) ○議長(北口和平君) 健康福祉部長から報告を求めます。健康福祉部長 清水朝一君 ◎健康福祉部長(清水朝一君) ただいまご上程になりました報告第19号「専決処分の承認を求める件」「平成8年度箕面市特別会計国民健康保険事業費補正予算(第1号)」及び報告第20号「専決処分の承認を求める件」「平成8年度箕面市特別会計老人保健医療事業費補正予算(第1号)」につきまして、その内容を一括してご報告申し上げます。 まず最初に報告第19号「専決処分の承認を求める件」につきまして、その内容をご説明申し上げます。 本件は、平成7年度箕面市特別会計国民健康保険事業費の収支に不足が生じたため、繰上充用が必要となったことにより、「平成8年度箕面市特別会計国民健康保険事業費補正予算(第1号)」につき、地方自治法第179条第1項の規定により、平成8年5月31日付専決処分いたしたものでございます。 今回の専決処分による補正額は、第1条にございますとおり、歳入歳出ともにそれぞれ4億384万2,000円の追加で、これにより歳入歳出予算の総額はそれぞれ67億3,713万4,000円と相なるものでございます。 この内容につきましては歳出予算からご説明申し上げます。 第8款繰上充用金、第1項繰上充用金におきまして、前年度繰上充用に係る補てん金といたしまして4億384万2,000円を新規計上いたしたものでございます。 次に歳入予算につきましてご説明申し上げます。 歳出予算補正額の財源措置といたしまして、第8款諸収入、第2項雑入におきまして4億384万2,000円を追加いたしたものでございます。 以上で報告第19号のご説明といたします。 次に報告第20号「専決処分の承認を求める件」につきまして、その内容をご説明申し上げます。 本件は、平成7年度箕面市特別会計老人保健医療事業費の収支に不足が生じたため、繰上充用が必要となったことにより、「平成8年度箕面市特別会計老人保健医療事業費補正予算(第1号)」につき、地方自治法第179条第1項の規定により、平成8年5月31日、専決処分いたしたものでございます。 今回の専決処分による補正額は、第1条にございますとおり、歳入歳出それぞれ6,191万1,000円の追加で、これにより歳入歳出予算の総額は71億5,658万1,000円と相なるものでございます。 この内容につきまして、歳出予算からご説明申し上げます。 第5款繰上充用金、第1項繰上充用金におきまして、前年度繰上充用に係る補てん金といたしまして6,191万1,000円を新規計上いたしたものでございます。 次に歳入予算につきましてご説明申し上げます。 歳出予算補正額6,191万1,000円の財源措置といたしまして、まず第1款支払基金交付金、第1項支払基金交付金におきまして4,926万円の追加で、これは平成7年度老人保健医療の精算に伴う過年度収入でございます。 次に第2款国庫支出金、第1項国庫負担金におきまして1,153万円の追加で、これは平成7年度老人保健医療費の精算に伴う過年度収入でございます。 次に第3款府支出金、第1項府負担金におきまして112万1,000円の追加で、これは平成7年度老人保健医療費の精算に伴う過年度収入でございます。 以上、まことに簡単ではございますが、報告第19号及び報告第20号のご説明といたします。何とぞよろしくご審議の上、ご承認賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(北口和平君) これより一括して質疑に入ります。質疑はありませんか。       (“なし”の声あり) ○議長(北口和平君) ないようでございますので、これにて質疑を終結いたします。 お諮りいたします。以上2件についてはいずれも委員会付託を省略いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。       (“異議なし”の声あり) ○議長(北口和平君) ご異議なしと認めます。 よって以上2件についてはいずれも委員会付託を省略することに決定いたしました。 これより一括して討論に入ります。討論はありませんか。       (“なし”の声あり) ○議長(北口和平君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより報告第19号「専決処分の承認を求める件」及び報告第20号「専決処分の承認を求める件」、以上2件を一括採決いたします。 以上2件をそれぞれ報告どおり承認することにご異議ありませんか。       (“異議なし”の声あり) ○議長(北口和平君) ご異議なしと認めます。 よって以上2件はそれぞれ報告どおり承認されました。 次に日程第17、第60号議案「工事請負契約締結の件」及び日程第18、第61号議案「工事請負契約締結の件」、以上2件を一括議題といたします。 議案の朗読をいたさせます。事務局長 石田憲和君 ◎事務局長(石田憲和君)        (議案朗読) ○議長(北口和平君) 総務部長から提案理由の説明を求めます。総務部長 池永 稔君 ◎総務部長(池永稔君) ただいまご上程になりました第60号議案「工事請負契約締結の件」及び第61号議案「工事請負契約締結の件」の2議案につきまして、一括して提案理由とその内容のご説明を申し上げます。 まず第60号議案「工事請負契約締結の件」につきましてご説明申し上げます。 この内容は、北芝住宅第2期住戸改善工事でございます。本工事は、A・D棟40戸の各部屋の増築及び外構整備工事でございまして、去る5月27日不動建設株式会社箕面営業所ほか10社により指名競争入札を執行いたしましたが、最終回の入札第3回目におきましても落札決定しなかったため、地方自治法施行令第167条の2第1項第6号の規定に基づき随意契約を行いたく、最低入札業者である大末建設株式会社から見積書を徴しました結果、4億3,028万2,500円で決定いたし、平成8年7月1日から平成9年3月14日までの工期をもって施行しようとするものでございます。 次に第61号議案「工事請負契約締結の件」につきましてご説明申し上げます。 この内容は、みのおライフプラザ周辺整備工事でございます。本工事は、みのおライフプラザ周辺の舗装、植栽及び排水工事の外構整備工事でございまして、去る5月27日、株式会社大林組ほか10社により指名競争入札を執行いたしました結果、株式会社竹中工務店大阪本店が4億5,320万円で決定いたし、平成8年7月1日から平成9年3月14日までの工期をもって施行しようとするものでございます。 以上、工事請負契約2件を締結いたしたく、地方自治法第96条第1項第5号並びに議会の議決に付すべき契約及び財産の取得または処分に関する条例の規定に基づきご提案申し上げるものでございます。なお第60号議案及び第61号議案の契約保証金につきましては、箕面市契約規則第26条第1項第1号の規定に基づき、履行保証保険証券の提出によりこれを免除いたすものでございます。 以上、まことに簡単ではございますが、第60号議案及び第61号議案の2議案につきましてのご説明といたします。何とぞよろしくご審議の上、ご議決賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(北口和平君) これより一括して質疑に入ります。質疑はありませんか。       (“なし”の声あり) ○議長(北口和平君) ないようでございますので、これにて質疑を終結いたします。 お諮りいたします。以上2件についてはいずれも委員会付託を省略いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。       (“異議なし”の声あり) ○議長(北口和平君) ご異議なしと認めます。 よって以上2件についてはいずれも委員会付託を省略することに決定いたしました。 これより一括して討論に入ります。討論はありませんか。       (“なし”の声あり) ○議長(北口和平君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより第60号議案「工事請負契約締結の件」及び第61号議案「工事請負契約締結の件」、以上2件を一括採決いたします。 以上2件をそれぞれ原案どおり決することにご異議ありませんか。       (“異議なし”の声あり) ○議長(北口和平君) ご異議なしと認めます。 よって以上2件はそれぞれ原案どおり可決されました。 次に日程第19、諮問第3号「人権擁護委員の推薦について意見を求める件」を議題といたします。 議案の朗読をいたさせます。事務局長 石田憲和君 ◎事務局長(石田憲和君)        (議案朗読) ○議長(北口和平君) 市長から提案理由の説明を求めます。市長 橋本 卓君 ◎市長(橋本卓君) ただいまご上程になりました諮問第3号「人権擁護委員の推薦について意見を求める件」につきまして、提案理由のご説明を申し上げます。 本件は、国民に保障されている基本的人権を擁護し、もって人権思想の普及高揚を図る目的で本市に置かれております人権擁護委員藤本滿子氏の任期が平成8年8月31日をもって満了となりますので、同氏を引き続き人権擁護委員に推薦いたしたく、ご提案申し上げるものでございます。 藤本氏は、平成2年6月1日から人権擁護委員としてその職責を全うされますとともに、人権擁護について豊富な経験と高邁な識見を持たれ、真に人権擁護委員として適任者であると存じ、ここに同氏を引き続き人権擁護委員として法務大臣に対し推薦いたしたく、人権擁護委員法第6条第3項の規定によりご提案申し上げるものでございます。 何とぞよろしくご審議の上、ご答申賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(北口和平君) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。       (“なし”の声あり) ○議長(北口和平君) ないようでございますので、これにて質疑を終結いたします。 お諮りいたします。本件については委員会付託を省略いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。       (“異議なし”の声あり) ○議長(北口和平君) ご異議なしと認めます。 よって本件については委員会付託を省略することに決定いたしました。 これより討論に入ります。討論はありませんか。       (“なし”の声あり) ○議長(北口和平君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより諮問第3号「人権擁護委員の推薦について意見を求める件」を採決いたします。 本件については候補者を適任と認め、諮問どおり答申いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。       (“異議なし”の声あり) ○議長(北口和平君) ご異議なしと認めます。 よって本件については候補者を適任と認め、諮問どおり答申することに決定いたしました。 次に日程第20、議員提出議案第3号「箕面市税条例改正の件」を議題といたします。 議案を朗読いたさせます。事務局長 石田憲和君 ◎事務局長(石田憲和君)        (議案朗読) ○議長(北口和平君) 提案者を代表して黒山議員から提案理由の説明を求めます。9番 黒山政之君 ◆9番(黒山政之君) 議員提出議案第3号「箕面市税条例改正の件」について、提案者を代表してご説明申し上げます。 今回の条例改正の目的は、都市計画税を引き下げ市民負担を軽減するものであります。具体的には小規模住宅にかかわる都市計画税の税率の特例に関して、当分の間、200平方メートル以下の小規模住宅用地にかかわる第66条の規定の適用について変更するものであります。 以上、簡単でありますが、提案理由の説明とさせていただきます。何とぞよろしくご審議の上、ご賛同賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(北口和平君) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。       (“なし”の声あり) ○議長(北口和平君) ないようでございますので、これにて質疑を終結いたします。 お諮りいたします。本件については委員会付託を省略いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。       (“異議なし”の声あり) ○議長(北口和平君) ご異議なしと認めます。 よって本件については委員会付託を省略することに決定いたしました。 これより討論に入ります。 討論の通告がありますので発言を許します。7番斉藤 亨君 ◆7番(斉藤亨君) 私は、議員提出議案第3号「箕面市税条例改正の件」について賛成し、以下その理由を述べます。地方税法第702条で、市町村は都市計画事業または土地区画整理事業の費用に充てるため、都市計画区域のうち市街化区域内に所在する土地及び家屋に対し都市計画税を課することができると定め、第702条の4で、都市計画税の税率は課税標準額の100分の0.3を超えることができないと定めております。現在箕面市では、市税条例第66条で、税率を法定限度いっぱいの100分の0.3としております。しかしここ数年、政府自治省の方針で年々課税標準額を政策的にアップし、それに伴って固定資産税と都市計画税が増額になって、納税者から、なんでこんなに税金が上がるのかと、悲鳴が上がっています。バブル経済崩壊後、地価が下落しているのに税金だけが上がる、これはおかしいのではないかという市民の声は当然であります。長期間にわたって続いた不況のもとで市民の生活は苦しくなっているのに、税金だけがどんどん上がる、これほどの庶民いじめはないでしょう。 加えて、来春から現行3パーセントの消費税を5パーセントにすることが、自民、社民、新進などの勢力によってすでに決まっています。このようなときに、本件のように都市計画税を2分の1に減額する条例提案は、まことに時宜を得たものであります。200平方メートル以下の小規模住宅用地に適用することによって、消費税の影響を受けやすい庶民層の生活を守ろうとするものであります。平成6年度決算では、都市計画税収入は21億9,000万円でしたから、この条例改正によって、必要な財源は10億円以下と見込まれ、これは財政調整基金の一部で十分に充てることができます。6年前から大阪市や豊中市でも実現していると聞いています。何とぞ議員諸君のご賛同をお願いいたしまして、賛成討論とします。 ○議長(北口和平君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はございませんか。       (“なし”の声あり) ○議長(北口和平君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより議員提出議案第3号「箕面市税条例改正の件」を採決いたします。 本案を原案どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。       (賛成者起立) ○議長(北口和平君) 起立者少数であります。 よって本案は否決されました。 次に日程第21、議員提出議案第4号「箕面市ホタル保護条例制定の件」を議題といたします。 議案を朗読いたさせます。事務局長 石田憲和君 ◎事務局長(石田憲和君)        (議案朗読) ○議長(北口和平君) 提案者を代表して神田議員から提案理由の説明を求めます。8番 神田隆生君 ◆8番(神田隆生君) 議員提出議案第4号「箕面市ホタル保護条例制定の件」につきまして、提案者を代表して提案理由の説明を行わせていただきます。 第1条にありますように、この条例は本市の自然保護及び自然環境を保持するため、本市の河川に生息するホタルを保護し、その増殖を図ることを目的とするものであります。開発、河川の改修や農薬の使用、生活汚水の流入などで、全国的に人里の生き物が急速に姿を消してまいりました。各地で村おこし、まちおこしも兼ねて、ホタル保護を掲げる自治体が生まれてきています。このことは逆にそれほど事態が悪化していることの裏返しにほかなりません。幸い箕面市では、勝尾寺川でも箕面川でも今年もホタルが美しい光りを放っています。このホタルの生息する環境を保持するとともに、山間・山麓部だけでなく、人里でも自然環境を保全しようというものです。また「毎年ホタルの時期に大量にホタルを採取する者がいる、何とかならないか」という声が市民から寄せられます。「もみじだより」に25年余りホタルを飼育し箕面川に放流されている上原さんが紹介されています。その中で上原さんは、「1万匹近くの幼虫を放流しても、無事成虫になるのはそのうちの1割ほどです。しかも、えさのニナ貝の量が少なかったり気象条件が悪ければ、成虫になるまで2年もかかる場合もあります。おまけに成虫の命はたった10日から14日ほどですからね。だからホタルは見て楽しむだけにしてほしい。」と語られています。 第2条ではホタルの捕獲を禁止し、ホタルを保護し、その増殖を図ろうとするものです。高槻市ではホタル科全種を、高槻市緑地環境の保全及び緑化の推進に関する条例に基づき保護動植物に指定し、その保護を図っています。特にホタルについては広報紙等によるPRを行うとともに、パトロール、調査を行っています。また豊中市では、春日町2、3丁目に生息するヒメボタルを保護するため、ヒメボタル保全助成金交付要綱で、ヒメボタル生息区域の保全に努めています。どうかご審議の上、この趣旨にご賛同いただき、ご採択いただきますようお願い申し上げます。 ○議長(北口和平君) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。       (“なし”の声あり) ○議長(北口和平君) ないようでございますので、これにて質疑を終結いたします。 お諮りいたします。本件については委員会付託を省略いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。       (“異議なし”の声あり) ○議長(北口和平君) ご異議なしと認めます。 よって本件については委員会付託を省略することに決定いたしました。 これより討論に入ります。 討論の通告がありますので発言を許します。7番斉藤 亨君 ◆7番(斉藤亨君) 私は、議員提出議案第4号「箕面市ホタル保護条例制定の件」について賛成し、以下その理由を述べます。 毎年箕面川、勝尾寺川、その他の場所で、6月上旬から中旬にかけてホタルが見られます。ホタルが生息するには、川岸を含む水中の食物連鎖が正常につり合っていることが必要で、したがって、水質、水温、水中の有機物の量、動植物プランクトンの量などが適度に保たれていることが必要です。つまり、何もないという意味のきれいということではなく、生物にとって住みやすい意味のきれいということが大切なのです。とかく人間は、他の動物を排除して自分の都合だけで自然を破壊してきました。この反省に立って、自然を守ろうとする運動が起きているもので、自然にやさしい生活、動植物と協調する生活を求めるものであります。これはすなわち人間らしく生きようとする意思表示でもあります。私自身毎年6月の夜に、箕面川の中央橋から今井橋までの11の橋に立ってホタルを観察していますが、ホタルの光を見るたびにほっとしています。このホタル保護条例をめぐって他の会派から、「ホタルが増えているから、こんな条例は要らない、反対だ」という意見を聞いています。本当に増えているのなら、保護して、ますます増やそうとするのが当然ではないでしょうか。そして金もうけのためにホタルをとりに来る悪徳業者を排除するのに、その根拠となる条例が必要なのではないでしょうか。ぜひとも皆さんのご賛同を賜りますようお願いいたしまして、賛成討論とします。 ○議長(北口和平君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。6番 藤沢純一君 ◆6番(藤沢純一君) 通告なしの発言をお認めくださって、どうもありがとうございました。実は私が登壇いたしました理由は、先ほどの市税条例の改正の件については、いろいろなお立場があるだろうから、成立するのは無理かなというふうに思っておりました。しかしながら、このホタル保護条例、これはいろいろ説明されましたが、かいつまんで言えば、市内河川のホタルをとらないようにという、そういう条例案なわけです。だから皆さんこぞって賛成されるもんだというふうに、私は考えておりました。しかしながら、どうも流れが否決の方向に向かいそうである、本当におかしいことだなという思いがするわけです。 で、ちょうど私たちが4年前、市民の信託を受けて議員になってから、ちょうど4年の任期が過ぎようとしております。で、少し脱線しますが、私の感想を述べさせてもらいたいと思います。4年間で16回の本会議を、私たちは、少なくとも私は経験いたしました。そして、その中で思いますことは、この箕面市議会、本当にミニ国会に過ぎないなという、そういう思いがするわけです。具体的に申しますと、ある案が出ます、大部分は私と共産党の諸君が、例えば賛成します、そしたら残りの議員さんは反対に回る。そしてまた私と共産党の諸君が反対する。そしたら残りの議員は賛成に回る。こういう会派政治がまかり通ってきた4年間、あるいは、もうちょっと以前からあったわけでしょう。しかしながら、国会の場、例えば衆議院だったら議員が500人を超えております。そういう場では会派政治もある程度やむを得ないかもしれません。しかしながら、箕面市議会、わずか26人です、今。そして日々皆さんは市民の生の意見を聞かれて、そのことを持って議会に臨まれていると思うわけです。だから個々の議員さん、いろいろな思いを持っているに違いありません。だからここに保護条例の案があります、1人ひとりの議員さん、これを見られて具体的に反対を言われる方はやっぱり少ないと思うんです。しかしながら議場に臨むと、皆さん会派の立場でもって賛否を明らかにされます。 8月には選挙があって、新しい(“関係ないやないか、それは………”などと呼ぶ者あり)不規則発言、注意。 ○議長(北口和平君) 静粛に。(呼ぶ者あり)結論を急ぎます。 ◆6番(藤沢純一君) (続)ちょっと聞いてください。(呼ぶ者あり)これは言論の場ですよ。(“議長、制止しなはれ、そんなもん”“議案と関係ない”などと呼ぶ者あり)もう少しで終わります、ちょっと待ちなさい。(呼ぶ者あり)もう少しで終わると言うてるでしょ。 ○議長(北口和平君) 発言者は本題に入ってください。 ◆6番(藤沢純一君) (続)はい。で、要はね、国会、立法の府です。ところが国会の場で、その議員立法が本当に減っている。で、立法がすべて行政職員の手に任されている、そういう事態がいま来ているということが言われてます。そしてこれは箕面市議会でも同じことが出ていると、現象として出ていると思うわけです。(不規則発言多し)そしてだからね、議員提出議案、これ本当に4年間で数少なかったわけです。(呼ぶ者あり) ○議長(北口和平君) 発言は簡潔にお願いします。 ◆6番(藤沢純一君) (続)はい。もう終わります。本当にね、議員提出議案が本当に少なかったというのが4年間の私の思いです。それをあえて共産党の諸君は、数少ない提案をされているわけです。そのことに私たちは、内容がおかしくなければ賛成する、そういう思いを表明して賛成討論を終わりたいと思います。どうもご静聴ありがとうございました。 ○議長(北口和平君) ほかに討論はありませんか。八幡隆司君 ◆15番(八幡隆司君) 市民にわかりやすい議会ということで、一方的な言われ方をし、会派云々ということで侮辱に当たるものではないかと、私はいま思うんでありますが、簡潔に一言、箕面市には環境保全条例という誇るべき条例があります。この条例は、一体、環境保全条例との関係をどのようにしたのか、その点において議員それぞれ考えるところがある、その意見を表明し、私は反対の立場で意見を表明します。(呼ぶ者あり) ○議長(北口和平君) ほかに討論はありませんか。       (“なし”の声あり) ○議長(北口和平君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより議員提出議案第4号「箕面市ホタル保護条例制定の件」を採決いたします。 本案を原案どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。       (賛成者起立) ○議長(北口和平君) 起立者少数であります。 よって本案は否決されました。 次に日程第22、請願第2号「意見書採択に関する請願」を議題といたします。 本請願の朗読を省略し、紹介議員である斉藤議員から趣旨の説明を求めます。7番 斉藤 亨君 ◆7番(斉藤亨君) ただいま議題となりました請願第2号「意見書採択に関する請願」の提案理由を説明させていただきます。 この請願は、政府文部省に学習指導要領の見直しを求める意見書を箕面市議会として採択するよう、全教・箕面教職員組合から提出されているものであります。採択していただきたい意見書の案文を全文朗読いたします。  「学校5日制に対応する学習指導要領の早期抜本的改正を求める意見書」 平成7年4月より実施された、学校5日制の月2回実施は、文部省の調査においてもおおむね好評のうちに社会に受け入れられ、学校や地域・家庭のあり方に新しい変化をもたらしている。 しかし、現行の学習指導要領は学校6日制を前提に作成されたもので、教育内容が過密であり、子どもたちに過重な学習負担をもたらしている。そのことから早期の「つめこみ教育」や学力格差、学校嫌い等の教育の矛盾を生んでおり、ゆきとどいた教育の実現を困難にしている。 このままでは、基礎学力の保障や豊かな成長をめざす公教育の目的を達することは危惧される状況になっている。 よって、本市議会は、政府に対し、学校5日制の早期完全実施をすすめ、その円滑・安全な実施のための諸条件の整備とともに、学習指導要領の見直しと早期の抜本的改正を強く要望する。 1996年6月21日                箕面市議会 以上のとおりでありますので、何とぞよろしくご審議の上、ご採択賜りますようお願いを申し上げます。 ○議長(北口和平君) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。       (“なし”の声あり) ○議長(北口和平君) ないようでございますので、これにて質疑を終結いたします。 お諮りいたします。本件については委員会付託を省略いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。       (“異議なし”の声あり) ○議長(北口和平君) ご異議なしと認めます。 よって本件については委員会付託を省略することに決定いたしました。 これより討論に入ります。 討論の通告がありますので発言を許します。9番黒山政之君 ◆9番(黒山政之君) 請願第2号「学習指導要領の見直しを求める意見書を採択する請願」に賛成し、以下その理由を述べます。 今日、いじめ、登校拒否、不登校など、子どもの教育の現状に多くの市民が心を痛め、解決の道を求めております。中央教育審議会においても、昨年来審議が進められておりますが、十分にその期待にこたえておりません。今後の教育の目標を「生きる力の育成」に置き、ゆとりの確保を掲げておりますが、文部省の教育政策に対して問題点をはっきり指摘せずに、その解決を学校、家庭、地域社会に求めております。今日の文部行政は、詰め込み主義の内容の学習指導要領でもって学校からゆとりを奪い、それについていけない子どもは、わからないのも個性だと放置し、人格まで成績評価の対象として競争をさせる新学力観を教師に押しつけているのであります。校則や体罰など、子どもの人権や自治を無視した管理教育をやめるべきであります。そして学校週5日制月2回実施から完全週2日制へ向かおうとしている中で、文部省は学習指導要領を今日的に見直しを図ることが急務であり、今回の請願に基づき意見書を本会議において採択することに賛成し、討論といたします。 ○議長(北口和平君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。       (“なし”の声あり) ○議長(北口和平君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより請願第2号「意見書採択に関する請願」を採決いたします。 本請願を採択することに賛成の諸君の起立を求めます。       (賛成者起立) ○議長(北口和平君) 起立者少数であります。 よって本請願は不採択と決しました。 次に日程第23、請願第3号「消費税増税の中止と消費税の廃止を求める請願」を議題といたします。 本請願の朗読を省略し、紹介議員である布議員から趣旨の説明を求めます。18番 布 邦夫君 ◆18番(布邦夫君) ただいま上程されました請願第3号「消費税増税の中止と消費税の廃止を求める請願」について、紹介議員を代表し、提案理由とその内容を説明いたします。 本件は、市内中小商工業者などで構成されています箕面民主商工会の方からの請願であり、業者の立場はもちろん、幅広い市民の声を反映した切実な請願であります。なお説明につきましては、添付文書に示されております請願の趣旨及び請願事項を朗読をいたしまして、これにかえさせていただきます。よろしくお願いいたします。請願の趣旨 政府は1994年11月25日、消費税率を1997年4月に3%から5%に引き上げることを中心とした消費税増税法を国民の反対を押しきって成立させました。 このことは国民の信もとわず明確な公約違反であります。 橋本首相らは「消費税の97年度からの5%への引き上げは決定されている」などと言っています。しかし、もともと消費税は収入の低い世帯ほど税金の負担割合が高くなるという庶民いじめの悪税・生活破壊税です。また中小業者にとっては消費税はなかなかとれない営業破壊税です。 政府は増税の理由を「減税のため」と言いますが、税率5%でさえ増減税差し引きで年間所得900万円以下の人、国民の9割が増税になるのですから話は逆です。 また「高齢化社会のため」「介護制度充実のため」などの理由も年金や医療などを次々と改悪し、高齢者対策には消費税収の4.3%しか使っていないのですから成り立ちません! 消費税増税の本当の狙いは、アメリカと日本の大企業が要求する630兆円もの大型公共工事や軍事費を増やすための財源作りにあります。しかも今年9月までに「見直す」として橋本内閣の与党、竹村前蔵相は12%の税率アップを提唱するなど一層の税率引き上げをねらっており、これは断じて容認することは出来ません! 大企業を優遇している税財政制度を是正し、増え続ける軍事費や外国に比べて3割高と言われる公共工事費等を見直せば高齢化社会を支え、国民生活を豊かにする財源は十分に確保できます。 「赤ちゃんからお年寄りまで」収入のないものまで負担のかかる消費税は本当に許すことはできません!今すぐ消費税は廃止すべきです。請願事項 以上の趣旨に沿って次のことを箕面市議会において決議されるよう請願いたします。1.来年4月に予定されている消費税増税を中止すること。1.当面食料品非課税をただちに実施すること。1.消費税は廃止すること。 以上であります。なお、つけ加えておきますならば、さきにもありましたように、この増税を決めた国会は、93年の総選挙でだれも公約として掲げなかったばかりか、社会党などは税率引き上げ絶対反対と言ってきたほどであり、公約違反の産物であり、代議員制による間接民主主義のもとでの政治を否定するものと言わざるを得ません。生まれて74年、何よりも国民に掲げた戦争反対、国民主権、男女平等などをはじめとして、公約を守ることを大事にしてきた日本共産党として、ぜひ皆さんのご賛同を得たいのであります。しかもこの法案を定めた国会論議を通じて、政府は行政のむだを省くと言ってきました。しかし政府は、母体銀行の責任をあいまいにしたまま暴力団や政治家にも金を回した住専に、税金を6,850億円でなく、二次負担さえ行おうとしています。国会等移転調査会会長でさえ壮大なむだと言っている首都機能移転法案が執行されれば、建設費だけでも14兆と言われるほど、財政危機の中での浪費であります。そして消費税増税の果てしないレールに国民を引きずり込むことは断じて容認できません。皆さんもそう思われるでしょう。 最後に国民負担について述べておきます。先般朝日生命による試算が発表されましたが、年収700万円の平均世帯で、消費税の引き上げで約8万円、特別減税廃止で約6万円、合わせて14万円の負担増加、こうした影響で実質収支は2.2パーセント引き下げられ、業者にとっても大きな痛手を受けることになります。こうした消費税の引き上げは容認できるものではありません。皆さんのご賛同をお願いし、採択後直ちに文案作成に取り組んでまいりますことをあわせて表明し、提案理由の説明といたします。 ○議長(北口和平君) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。       (“なし”の声あり) ○議長(北口和平君) ないようでございますので、これにて質疑を終結いたします。 お諮りいたします。本件については委員会付託を省略いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。       (“異議なし”の声あり) ○議長(北口和平君) ご異議なしと認めます。 よって本件については委員会付託を省略することに決定いたしました。 これより討論に入ります。 討論の通告がありますので発言を許します。8番神田隆生君 ◆8番(神田隆生君) 請願第3号「消費税の中止と消費税の廃止を求める請願」につきまして、賛成討論を行います。 政府税制調査会は一昨日、6月19日、97年4月から消費税を5パーセントに引き上げることを確認しました。5パーセントへの引き上げにはマスコミの世論調査でも国民の8割が反対しています。どこから見ても、消費税の増税を合理化できる理由はありません。消費税の5パーセントへの引き上げで、家計は重い負担を背負わされます。先ほど布議員も指摘しておりましたが、朝日生命の経済月報7月号は、年収700万円の平均的世帯では、消費税の負担だけで約8万円増えるとしています。95年から96年の2年間実施されてきた所得税、住民税の特別減税の廃止で、さらに約6万円の負担増です。合わせて約14万円もの負担が増える計算です。消費税の負担がとりわけ重い高齢者や低所得者層への影響ははかり知れません。また消費税率アップなどによる負担増は、国民全体の消費への影響も大きく、景気の足を引っ張りかねません。産業界からも税率の据え置きなどを求める動きが相次いでいます。 村山内閣や大蔵省は、火の車の国家財政を立て直すとして、消費税の引き上げをねらってきました。消費税は、税率を1パーセント引き上げるだけで2兆5,000億円も税収が増える税制です。5パーセントを突破口に次々税率を引き上げ、財政収入を増やす打ち出の小づちにしようとしています。しかも橋本内閣は、増税する一方で、アメリカや財界の要求にこたえて財政のむだ遣いを続けようとしています。住専処理に6,850億、その上二次損失の半分を税金投入、2兆円以上との試算もあります。首都移転への費用は14兆円とも25兆円とも言われます。また軍事費は、今年度から2000年度の間に合計25兆円を超す計画です。国民の血税をこんなむだ遣いにつぎ込むやり方は、到底国民の納得を得られるものではありません。際限のない増税と血税のむだ遣いに国民と財政を引っ張り込むこの5パーセントは、断じて許せません。日本共産党は、今こそ財政のあり方を国民本位に転換する国民大運動の先頭に立ち、全力を挙げることを申し述べ、賛成討論といたします。 ○議長(北口和平君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。内海辰郷君 ◆26番(内海辰郷君) 討論に参加したいと思います。 これ消費税の増税の問題ですが、先ほどからいろいろ聞いておりまして、本当に憤りを持って討論に参加したいと思います。この消費税もそうですが、先ほど都市計画税の3パーセント、1.5パーセント、これも税の問題であります。この税をですね、どうするかということについては、本市の財政状況がどうなのか、あるいは都市計画税だけを引き下げることが、賃借人の人たちはどうなるのか、そんなことまで含めて、理事者ともですね、十分協議して提案してこられたというふうには、全く見えないのであります。で、この請願についてもそうであります。だれも税は低い方がいいでしょう。しかし私たちは中央であれ地方であれ、本当にしんどいことをですね、今どうしていくのか、税は出すな、公共料金は上げるな、このようにして本当に私たちの市が成り立っていくのかどうか、こういう請願についても、本当に他の会派も含め、ほかの議員、理事者とですね、十分検討して、性根を入れて出してくるというのが、私は神聖なる議会での行為だというふうに思います。先ほどから聞いていて、このような安易なやり方について憤りを持って、反対の討論にしておきたいと思います。以上です。(呼ぶ者あり) ○議長(北口和平君) 傍聴者は静粛にしてください。 ほかにございませんか。       (“なし”の声あり) ○議長(北口和平君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより請願第3号「消費税増税の中止と消費税の廃止を求める請願」を採決いたします。 本請願を採択することに賛成の諸君の起立を求めます。       (賛成者起立) ○議長(北口和平君) 起立者少数であります。 よって本請願は不採択と決しました。 次に日程第24、請願第4号「箕面市議会の同和行政終結決議を求める請願」を議題といたします。 本請願の朗読を省略し、紹介議員である神田議員から趣旨の説明を求めます。8番 神田隆生君 ◆8番(神田隆生君) 請願第4号「箕面市議会の同和行政終結決議を求める請願」につきまして、紹介議員を代表いたしまして、請願の趣旨、請願事項をご説明いたします。なお本文代読をもってご説明とさせていただきます。請願の趣旨 封建的身分制度の残存物である部落問題を早急に解決するための同和対策事業が、27年間続けられてきました。地域の環境は大きく改善され、憲法のもとでの民主主義の前進とともに、自立を目指す同和地区住民自身の努力、市民の大きな協力によって、箕面市においても部落問題は解決の方向へ着実に前進しています。 引き続き「同和地区」を指定し特別施策を続けることは、部落問題の解決に逆効果をもたらすことは明らかです。また、市民を「差別者」扱いにした行政主導の「同和教育・啓発」の押しつけは、部落問題に対する市民の拒否反応をひろげています。 今年度末で、同和の特別法=「地域改善財特法」の期限切れをむかえます。いまこそ、同和行政を終結し、「同和教育・啓発」を廃止するときです。請願事項 箕面市議会において、以下の項目を内容とする同和行政終結決議を採択されるよう請願いたします。1.箕面市は同和行政の終結宣言を行うこと。2.同和地区指定を廃止し、同和行政を終結すること。3.同和校指定をやめ、「同和教育・啓発」を廃止すること。4.「府同促・地区協」方式の廃止をすること。 以上であります。 ご審議いただき、よろしくご採択されますようお願いを申し上げます。 ○議長(北口和平君) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。       (“なし”の声あり) ○議長(北口和平君) ないようでございますので、これにて質疑を終結いたします。 お諮りいたします。本件については委員会付託を省略いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。       (“異議なし”の声あり) ○議長(北口和平君) ご異議なしと認めます。 よって本件については委員会付託を省略することに決定いたしました。 これより討論に入ります。 討論の通告がありますので発言を許します。18番 布 邦夫君 ◆18番(布邦夫君) 請願第4号「箕面市議会の同和行政終結決議を求める請願」に対し賛成し、その理由を述べます。 この請願趣旨に述べられていますように、部落問題は解決の方向へ着実に前進しています。部落問題とは封建的身分制度の残存物であり、権力者の人民支配、収奪の機構としてつくり上げられてきたもとで、部落差別とそれを生み出す差別行政を、部落住民と国民の民主主義的な闘いでなくしていくことであります。水平社創立以来の部落住民と国民の民主的運動の成果のもとで、今日では行政にある不当な差別行政は基本的に改められ、それどころか逆差別の実態と、部落解放同盟に屈服し、不公正、乱脈行政を行ったもとで、新たな部落差別を生み出す要因さえつくり出す状況になっています。そうした運動の流れは箕面市政にも反映し、部落差別を生み出す行政的措置は基本的になくなってきました。私はこの市議会に送り出されて以来、この闘いの焦点は、箕面市行政と部落解放同盟の不当な二重、三重の差別行政のもとで、桜ケ丘地区住民へのいわれなき差別をなくする闘い、すなわち窓口一本化を打破することであり、1984年の答申を契機に、大きく転換が始まりました。もちろんこの答申が、それまでの行政的立場を残存し、不十分であり、随所に問題点を持っていたことは明らかであります。その後の進展は、おくれおくれとはいえ着実に行われ、行政的な差別現象は減少していき、今日にいたっています。ところがこの二重、三重の不当な措置を推進してきた方が、同和行政は永久に続くと発言するなど、同和行政たるものの理解を全く欠如したものであります。部落問題を理解しているような顔をして、引き続き部落差別の要因をつくり出したり、人の心にまで手を突っ込もうとする姿勢は、断じて許せないのであります。(“それはあんたやないか”と呼ぶ者あり)ふざけるな。不当な発言だ。議長、侮辱やないか。 ○議長(北口和平君) 静粛に願います。 ◆18番(布邦夫君) (続)発言取り消せ。ちょっと幹事長、ちょっと出てきて。差別者て、ちょっとあんな不当な、人権無視やないか、(“それはあんたや言うてる”と呼ぶ者あり)違うやないか、それを証明してみろ。(“それはあんたや”と呼ぶ者あり)なんで僕がそういう不当な立場をとっているんだ。
    ○議長(北口和平君) ご静粛に願います。 ◆18番(布邦夫君) (続)断じてこのまま審議を続けるわけにはまいりません。発言取り消しなさい。なぜ僕がそういう立場をとっているんだ。 ○議長(北口和平君) ご静粛に願います。 ◆18番(布邦夫君) (続)不当な発言、断じて許さない。(“質問続け………”と呼ぶ者あり) 部落差別を生み出す要因は社会的にいまだ存在し、だからこそ、部落住民と国民、市民の民主主義的な運動は、なお当然大きく発展をしなければなりませんし、今日提案者の一員である全国部落解放運動連合会は、その闘いの先頭で頑張っているのであります。私は、生まれて74年、こうした水平社の伝統を受け継ぎ、部落差別をなくし、国民の民主的な権利拡大のために全力を挙げて、いかなる弾圧に屈することもなく闘ってきた日本共産党の一員として、引き続き民主的な政治実現、そして、いわれなきこのような不当な差別に対しても闘い抜くことを誓い、皆さんに賛同のご理解を得ることをお願いして、賛成理由といたします。ありがとうございました。(呼ぶ者あり) ○議長(北口和平君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。       (“なし”の声あり) ○議長(北口和平君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより請願第4号「箕面市議会の同和行政終結決議を求める請願」を採決いたします。 本請願を採択することに賛成の諸君の起立を求めます。       (賛成者起立) ○議長(北口和平君) 起立者少数であります。 よって本請願は不採択と決しました。 この際、暫時休憩いたします。      (午後0時2分 休憩)   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~       (午後1時 再開) ○議長(北口和平君) これより休憩前に引き続き会議を開きます。 次に日程第25、「一般質問」を行います。 質問の通告書が議長の手元まで提出されておりますので、順次発言を許します。まず6番 藤沢純一君 ◆6番(藤沢純一君) 市民ネットワークの藤沢でございます。卒業文集焼却事件、それから自己水源の増強に関して、という2つの点について質問いたします。理事者の真摯なご回答をお願いいたします。 まず、卒業文集焼却事件についてお伺いいたします。私は、このことについては言及しないでおこうと思っていたのですが、文教常任委員会の一部委員の発言が余りにも内容を深めていない、そういうことであったので、行政監視、チェックを最大の責務とする議会の立場を保持するため、あえて質問する次第です。そもそも卒業文集というものは、人の一生の中で、最も多感な少年期のうちで、最も華やかで緊張感のある時期のまとめであると考えております。小学校から中学校に移行するときに、自分を見直し、これからのことを考え直すきっかけにするものというふうに考えられるものです。卒業文集の中で人の悪口が随所に出ていたということですが、人の関係において、愛情が根底にあれば悪口など出てこないものではないでしょうか。門外漢の私が言うのもおかしいのですが、「このことを言ってしまえば人間愛が壊れてしまうじゃないか」ということを、学校教育の中で教えておかなければならないのではないでしょうか。そこを押さえていないから、いじめなど、さまざまな問題が起きると考えられます。卒業して何年か後、この文集を読み直して、悪口を書いていてどんな気持ちになるのか、この当の担任は考えたことがあるのでしょうか。一連の事件の原因は、今がおもしろければよいという、時流に乗った教師の姿勢であり、数十年先を見通した真の教育とは無縁のものではないでしょうか。 この間のマスコミの対応についてもお伺いいたします。本人が勝手に焼却してしまったため、その文集がないのにもかかわらず、具体的な資料に基づかない無責任きわまる朝日新聞、そしてTBSなどのマスコミ報道に関し、教育委員会の見解を問うものです。 これもマスコミ沙汰になりましたが、3年前、同じ学校で脅迫状作成事件がありました。これは私たちの任期の最初のころにあったので、皆さんのご記憶にも新しいことだと思います。新任の教師の教育姿勢が問われました。そのとき、この学校にもう一人新任が配属されていました。その新任の教師が、今回問題を起こしています。この2人の教師に共通するのは、学校では子どもが主人公であるという視点が足りないということではないでしょうか。この間の議論の中に子どもの姿が見えてこないと、私は感じて仕方がありません。この原因は一体何なのか、そして、その対策は一体どういうことがあるのでしょうか。お伺いいたします。 事件が起こるたびに感じることですが、現場管理職の対応、教育委員会の対応が的確にとられていないと思えてなりません。そしてまた、この校区の保護者などの間にさまざまなうわさ、憶測が飛び交い、学校不信がさらに高まっている現状があります。まさにこの問題の解決に箕面市の教育界の信頼の回復がかかっていると言っても過言ではありません。以上のことについて、教育委員会の真摯なご見解をお伺いいたします。 次に、自己水源の増強に関して、総括的に質問をいたします。私はこの4年間、市民生活の根幹にかかわる水道行政にさまざまな角度から質問をし、指摘してまいりました。今回はその締めくくりとなる質問をいたしますので、真剣にお答え願いたいと思います。昨年の阪神大震災を踏まえ、防災上の観点からも西部に桜ケ丘水源地、中央部に箕面浄水場の、2カ所ある自己水源を、いまさらに多様化、増強することが必要となっています。これまで本市水道部は、長期間の市内水源調査に取り組まれてこられました。その知見を踏まえて、大震災以降、全国的に叫ばれている災害に強いまちづくりの観点から、東部地区に浄水施設をつくるという考えはないのか、お伺いいたします。 次に、淀川の水質の悪化についてですが、私は先週、淀川の源流の一つであります木津川の、そのまた支流の調査に行ってまいりました。その理由は、この木津川という川は、数年前まで淀川に流れ込む3つの川、桂川、宇治川、そして木津川の中で、最もきれいな川であったわけです。ところが近年、とみに汚れてまいりましたので、その原因を探るため、神戸大学の先生とともに調査に行ってまいりました。その結果わかりましたことは、木津川の流域は、一大産業廃棄物の捨て場になっているという事実でした。特に、その近くの西名阪のインターチェンジをおりたときから、異臭が鼻をついておりました。その理由は、産業廃棄物の一つ畜産廃棄物、すなわち牛、豚のふん尿が生のまま大量に捨てられているという事実があることです。これらの具体的な事実を見ても、そして今後の淀川の源流域である琵琶湖周辺、京都、奈良には、いま以上の人が住む、そしてごみが捨てられていくことを考えてみても、淀川の水質が悪化することがあってもよくなることはないと、これはどなたも断言できるでしょう。だから今後、高度処理をさらに何段もやる必要があって、そのたびに水道水の単価は上昇するわけです。このような悪循環から逃れるためには、可能な限り淀川に頼らない構えが必要です。そのための方策として自己水の開発が必要であると思っております。そして別の方策として、そのように高価で貴重な高度処理水を、トイレ用水などの雑用水に使わないようにし、節水をさらに進めるために、雨水利用を含めた施設の中水道化を、水道部として積極的に提言する必要があると考えますが、その点いかがでしょうか。 そして、これは私、独立採算制の問題、水道料金値上げ反対討論の中でもるる申し述べましたが、今年、工業用水の単価が大幅に上がりました。それはなぜかと申しますと、使用水料が大幅に減ったために料金を上げなければならなくなったからです。節水に努めれば努めるほど水道料金が上がる、これが独立採算制の姿なのです。いま省資源をメインテーマにしている日本にあって、使用料が減ると困ることになるこの独立採算制という仕組みは、日本の国是と相反する制度である、そしてそのような制度が厳然として存在しているわけです。このような今の状況と全く矛盾した制度を根本的に見直す必要があると私は考えておりますが、これについて、府下市町村足並みをそろえて国・府に迫る何らかの措置はないものでしょうか。箕面市の水道部として今後どのような努力をされるのか、お伺いいたします。 以上2点、私の一般質問といたします。 ○議長(北口和平君) ただいまの質問に対する理事者の答弁を求めます。教育長 西尾日出子君 ◎教育長(西尾日出子君) 藤沢議員さんのご質問にお答えいたします。 このたびの市内小学校の学級文集焼却の新聞報道により、議長様はじめ議員の皆様方に多くのご心配とご迷惑をおかけいたしました。ここに衷心よりおわび申し上げます。教育委員会といたしましては、藤沢議員さんのご指摘の意見のあることも承知いたしております。また、それとは別にいろんな意見もございます。学校への激励、そして教職員の熱意ある指導への励ましの声も多く聞いております。このようにいろいろな意見を踏まえまして、これに至った経過の分析を行いました。二度とこうしたことが本市の学校から生じないように、指導の徹底を図ってまいりますとともに、地域、PTA保護者からの信頼と期待にこたえる教育活動の推進に努めてまいる決意を新たにいたしております。 さて、本事象につきましては、子どもに渡すべき学級文集を何らの説明もなく焼却したことは、1人ひとりの子どもを大切にする教育の実践、並びに子どもの人権を尊重する教育の推進を目標として掲げておりますことからいたしまして、教職員の人権意識と人権感覚が鋭く問われているものであります。また子どもの書いた数編の作文の中の文言について、保護者からもいろいろな意見もありました。先生方のこれまでの日々の教育実践の厳しい総括が必要であり、先生方の日々子どもとのかかわり方、接し方に対する子どもの立場からの問題提起として受けとめなければならないと思います。そしてこのことは、学年の教職員としては、連携と和のもとに、相互批判を踏まえた自由かつ真摯な論議により、それぞれの認識のずれや違いの調整を図るべく、校長のリーダーシップと学校の組織のあり方が厳しく指摘される問題でありますし、教育委員会といたしましては、先日の校長会におきまして、詳細な経過の説明と、これは他の学校のこととはせず、自分の学校で生じたこととしてとらえること、教職員へのきめ細かな指導の強化と、何でも相談できる信頼関係の構築に一層努めること、また教職員への指導につきましては、日々の教育活動を、真に子どもを中心に据えた教育活動として行うことや、同僚や先輩の教職員に相談するとともに、積極的に学ぶことを指導するよう、指示いたしたところでございます。 学級文集等に集約されます作文指導は、国語教育の一環として1年生から体系的に指導することになっており、子ども同士の、また先生との心の交流のあかしであります。また子どもの物の見方、とらえ方、表現の仕方、まとめ方等を育てるものであり、子ども集団の育成と学級づくりに大きく資するものであり、すべての学校で広く取り組みが展開されております。今後とも先生方の積極的、また意欲的な取り組みに期待いたしますとともに、校長の率先した指導による厚い信頼関係に基づく学校の組織の確立に向けまして、教職員が熱意と励ましのもと、和を持って温かくきめの細かい指導に努めますことを申し上げ、ご理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(北口和平君) 水道事業管理者 芝 寅勇君 ◎水道事業管理者(芝寅勇君) ただいまの藤沢議員さんのご質問のうち、水道事業に係るご質問につきましてご答弁申し上げます。 まず第1点目の、防災上の観点から自己水源の多様化と東部地区での浄水施設建設についてのご質問でございますが、今日水道は、市民生活に欠かすことのできないライフラインとして重要な役割を果たしており、渇水や災害に強く、安全な水道の構築と安定的供給が使命とされ、超長期的な観点から水源の多様化や施設の分散配置、あるいは非常用水源の確保に積極的に取り組む必要があろうと存じております。このため、本市東部における水源開発の可能性を鋭意調査いたしてまいりましたが、現段階では、東部地区で新たに浄水処理施設等の建設を考察いたしますとき、経済性や水源としての安定性から、まことに困難であると思料しているところでございます。しかし自己水源の開発につきましては、これまでも努力してきたところで、引き続き研究検討を進めてまいりたいと存じます。 一方防災面からは、第五次拡張計画で、新たに建設する配水池に緊急遮断弁を設置して給水拠点とし、受水管や送水管等の耐震化を図るなど、市民が安心して暮らせるまちづくりを目指して取り組んでまいりたいと存じます。 次に、淀川の水質悪化を踏まえて、今後の施策として雑用水の中水道化を、水道部として積極的に提言すべきではないかとのご質問でございますが、まず高度浄水処理につきましては、基本的には水道事業が望んでおりますのは良好な水源で、ご指摘のありました淀川、木津川等の状況に、決して現在の水質で満足しているものではございません。しかしながら、望むべくもなく現実問題として、利用者の皆様のより安全で上質な水道水をという要望にこたえていくためには、大阪府営水道における高度浄水処理の導入が必要でございます。一方、琵琶湖、淀川の水質改善に向けての取り組みは、昨年3月、上流・下流の関係諸機関が一体となり、淀川水質保全機構が設立されるなど、積極的な取り組みが展開されております。さらに、これ以上に水質を悪化させないため、いわゆる水道原水保全促進法の趣旨を踏まえた取り組みや、さきに申し上げました自己水源確保の研究など、多様な側面から、一層安全な水道水の供給に向けた努力が必要であると認識いたしております。 次に中水道の件でございますが、今日の水源開発も、適地の減少や開発費の増大等を背景として、日ごろから水資源の有限性と有効利用に関して啓発活動に取り組み、利用者の皆様に水をむだなく大切にご使用いただきますよう、PRに努めております。一方都市の水利用のあり方は、地球環境、資源、エネルギー、あるいは水循環など、さまざまな視点から見直されてきており、水洗や散水用水は雨水や下水道水の循環再利用が進められ、本市におきましても、ライフプラザやスカイアリーナもこの考え方で雨水等を活用する施設として建設されております。したがいまして将来的に、例えば水源の乏しい福岡市のように、地域の水事情に適切に対応した、いわゆる需要管理型への転換が必要と認識しているところで、とりわけ本市が主体となる事業につきましては、関係部局に十分協議調整を図ってまいりたいと存じます。 最後に、現行の地方公営企業法の根本的な見直しについて、どのように考えているかとのお尋ねでございますが、ご高承のとおり、水道事業は使用水量など受益に応じた適正な負担、すなわち料金を主な収入源に、原則として独立採算で地方公営企業法に基づき経営されているものでございます。せっかくのご提案ではございますが、ご理解を賜りたいと存じます。が、ただ現行法による運営の中でも、水源開発、高度浄水処理あるいは地震対策など、料金での負担が困難とされる費用につきましては、利用者の負担軽減の立場からも、国庫補助制度の拡充や一般会計からの繰出基準の改正などが望まれます。よって日本水道協会をはじめ関係機関を通じ、これらのことに取り組んでいるところでございます。よろしくご理解を賜りたいと存じます。 以上、ご答弁申し上げます。 ○議長(北口和平君) 藤沢純一君 ◆6番(藤沢純一君) 教育長に再質問いたします。 私、常々、議会と行政というのは議論をしながら、ともに箕面市を発展させていくものだというふうに考えておりました。その観点に立って常々一般質問をしているわけですが、水道部の自己水源増強に関する質問に関しては、この間、原課と5、6回の議論を経て、きょうに至っているわけです。ところが教育委員会の場合は、昨日次長さんが見えられて、私も忙しくしていましたので、まあ、そそくさと帰っていかれたのをしり目に仕事をしていました。それで、いま初めてお伺いするわけですが、通り一遍の回答に終始しておられると思うわけです。私、この卒業文集焼却事件の根本的な意味合いについて、私なりの思いがありますので、これが間違っていたら、また指摘していただきたいなというふうに思うわけです。 卒業文集というのは、私、先ほども言いました、もう一度言いますと、6年間の人格の、子どもが、小学校の6年間の人格形成の総決算として卒業文集があると思うわけです。その内容が悪意に満ちたものであるということは、その子どもの6年間の学校教育は一体何だったのかということが問われる、そのように思うわけです。そしてその担任の2年間の学級での教育が、正常な人格の発展をあるいは阻害しているかもしれない、まさしく子どもに対する人権問題でないのか、そういう思いがするわけです。そして今の西尾先生の回答をお伺いしていますと、この問題は教師一丸となってとらえなければならない、そういう言い方をされていたと思うわけです。子どもへのかかわり方、接し方、子どもに対する態度、そういう問題として、まあ,いわば片づけられていたというふうな気がするわけです。これは文教常任委員会でも出ていましたが、このようなとらえ方では再度事件が起こっても仕方がないんじゃないかなという気がします。問題の、新聞に載ったのは5月18日でした。5月の28日に同じ朝日新聞ですが、この新聞の記事を見て、備前市の先生が投書をされているわけですね、これがね、よその市の先生ですが、非常に箕面市のこの事件を端的に言い当ててるような気がしますので、短い文ですので、読み上げてみます。 「大阪府箕面市の小学校で、つくられた卒業文集を焼いたという記事を読み、焼くことよりも前に、なぜこのような物がつくられたのか疑問に思った。相手が教師だから少々の悪口は大目に見るとか、児童間のことは厳しく指導するとかの問題ではなく、人を傷つけることを何とも思わず、教師もそのことを指摘できなかったことが信じられない。最近のバラエティショー番組では、だれかをやり玉に上げ、身体的なことを笑いの種にしているのをよく見る。この文集もそのような軽い気持ちでつくられたのだと思うが、これが差別やいじめにつながる卑劣な行為であることに、文集ができ上がるまでだれも気がつかなかったことが不思議でならない。人を踏みつけることで生じる笑いで楽しむような行為をおかしいとする判断力をつけさせるのが、学校教育の役割ではないだろうか。」という、このことが教育長の答弁として出てくれば、これはまさしく腑に落ちたというふうに思うわけです。 それから、一つね、これはっきり事件かなと思うのは、実は校区の保護者の間でいろんなうわさ、憶測が飛び交ってるという中で、実は当該の先生の、これちょっと拡大コピーしてきました。こういうはがきが来てるんですよ。実に気持ちの悪いはがきがね、来てるんですね。だからこういう問題がいま起こっているのに、通り一遍の教育委員会の対処で果たして片がつくのかな、そんな思いがします。実際具体的に、私は質問の中でこの原因は何か、そしてその対策はというふうに、私は問いかけたはずですが、具体的なそれに対するお答えはなかったような気がします。 以上、再質問にしたいと思いますので、明確なご答弁をお願いいたします。 ○議長(北口和平君) ただいまの再質問に対する理事者の答弁を求めます。教育長 西尾日出子君 ◎教育長(西尾日出子君) 藤沢議員さんの再質問にお答えいたします。 卒業文集は一冊の豪華なものがございます。今回問題になりましたのは、このクラス1クラスだけ、やんちゃなことと、何でも自由に書きなさいというようにして、一つの課題を与えて書かせたものだと聞いております。そういう中でいろんな意見がございますし、いま先生は悪意に満ちたものとおっしゃいましたが、実に子どもは無邪気な発想で、自分の思いを赤裸々に書いているように私は思います。教育委員会といたしましては、今回のこの事象は、私は3つの問題を提示しているものと思っております。 その1つは担任が焼却したことです。これは子どもに視点を置いた場合、これは絶対あってはならないことです。この指導はきちんといたしました。次に、この問題が生じたのは、学校の教職員組織のあり方、体制のあり方、体質のあり方と言いますか、そういうものだと私は思います。それは個々1人ひとりがきちんと事象を踏まえて、同僚に聞くなり、わからないときには先輩に聞くなり、いろんな問題の対応の仕方があろうかと思いますが、学校としての一つの組織が機能しにくい部分があるのではなかったのかというふうにとらまえております。3つ目は、これは校長のリーダーシップの発揮に尽きるのではないかと、この3つを私は考えております。 そして、いろんな方法で学校現場を指導いたしております。また今後も強く指導していきたいと考えております。先ほども申し上げましたように、私は人権感覚豊かなやさしさと思いやりに、お互いに双方思いやる、そういう思いやりに満ち満ちた教師集団が、学校を明るく輝きのある、活気あふれるものにしてくれることを、私は願っております。そういう学校にしていただきたいと思っております。本市におきまして、こういうことが二度と生じないように、一層きめ細かな指導と援助に努めてまいる決意を申し上げ、再質問に対するご答弁とさせていただきます。 ○議長(北口和平君) 次に18番 布 邦夫君 ◆18番(布邦夫君) 私は箕面の市財政について、歳入歳出、市民要求にわたって、この任期最後の質問をします。私はこの間議会を通じて市政に携わってきました。本来市政とは、税金などだれから幾ら受け、その財源をだれにどのように再配分するのかが原点であり、この間一貫して、住民こそ主人公の立場で、それを推し進めることができました。しかし今日の市政は、極めて多くの問題を持ったままであり、転換が求められます。さて、昨今の経済情勢は、自民党及びそれから派生した政治集団や、みずからの政治理念を放棄しすり寄る勢力などのオール与党体制のもとで、政治の誤りの中、長期に続く不況が深刻に反映して、国民の所得の減少、可処分所得の減少による影響を大きく受けています。そうした経済情勢は、地方自治体財政にも大きな影響を受けるとともに、それ以上に市民生活は一層困難な状況を受けています。箕面市はその中で第三次総合計画を見直し、フォローアップ計画を立案し、平成7年、1995年度から平成12年、2000年までの事業展開の見直しを図ってきました。その背景を、①バブル経済とその崩壊、土地価格の硬直化と税収などの減収、②行政サービスの拡大と質的向上、③自主的・主体的なまちづくりと認識されています。 まず最初に、フォローアップ計画及び今後の市財政にかかわって、歳入についてお尋ねをします。税収入の減収、競艇事業からの繰入額の減少、施設増に伴う人件費、管理費の増加などによる歳入の落ち込みと経常経費の増加により、これまでと比較しての財政の厳しさは現実にあります。さて近く平成7年度の決算が確定されますが、この6年間の一般財源総額は約2,095億円と算定され、フォローアップ重点施策10テーマを中心とした計画に充当できる財源を約573億円と推定して、単年度平均で96億円としています。この間の第三次総計スタート後8年間の実績は、平成5年度まで平均して75億円であります。28パーセント増となっております。こうした財政の中で極めて厳しい財政状況とされていますが、提出された資料も不十分であり、この際、厳しいと言われる根拠、歳入の見込みなど、明確な金額を示すことを求めます。 第2に、基金についてお尋ねします。本市の現在の各種基金は、この厳しいと言われている時期になお300億円を超し、いつでも何にでも使える財政調整基金も70億円を超しています。これらの基金はそれなりに目的を持っていますし、運用益によって事業展開を図るものも当然含んでいます。今後5年間における基金総額、財政調整基金、都市施設整備基金、公債管理基金、保健福祉総合推進基金、学校教育施設整備基金の積立額及び繰出額の計画を明らかにしていただきたい。 第3に、債務負担の見通しについてであります。政府は地方税減税の財源不足を補助金として交付することなく、地方債発行をすすめてきました。これは政府の地方自治体に対する単独事業の押しつけ、補助金の削減などを反映したものであります。長期にわたって市民が共同で返済すべき事業のために債務をすることで、事業が図れるものもありますが、歳出の困難性からの債務も当然あります。そしてそれらは後年度に大きな財政影響を与えます。まさに政府の財政状況はそのことを物語っているわけであります。本市における3大プロジェクト事業、斎場建設、ライフプラザ第2期事業、小野原西地域などでの土地区画整理事業などにおける債務の計画と、今後5年間における債務返済の見通しについて明らかにしていただきたい。 第4に、行政改革についてであります。本来地方自治体は、住民こそ主人公の立場で住民の福祉向上に努力するとともに、その効率化に日々改革をすべきであります。ところが昨今箕面市も進めている地方行政改革なるものは、政府主導で住民負担、職員犠牲のもと、住民福祉の後退が露骨であり、一昨年、私が懸念し指摘をしてきたとおりになっています。これらについては、改めて後ほどわが党議員から質問を行いますが、私はこの行革によって財政的にどのような影響を及ぼすのか、歳出と歳入の面でどのような目標を持っているのか、それとも出たとこ勝負で財政的見解を持っていないのか、明らかにしていただきたいのであります。 次に、歳出問題について質問します。第1に、フォローアップ計画によると経常経費に充当できる一般財源は1,522億円、単年度で253億円とされ、過去8年間における単年度実績150億円の1.6倍を推計されています。昨年度経常収支比率を削減することなどを目的に、10パーセント削減に取り組んでこられました。そこでこの経常経費にかかわる人件費、及び施設管理費についての財政見通しの積算金額と平成7年度の推計金額、及び6年間の見通しについて具体的金額をお示しください。 第2に、大規模開発に関連してお聞きします。さきの計画書によると、このような景気低迷期に本市では大規模プロジェクトなど大型の事業が本格化する時期を迎え、従来の事業規模を大きく超える長期継続的事業が重なると、危機感をあおりながら大規模開発推進の立場を鮮明にしています。これら開発プロジェクトはすでに計画が確定し、実施の方向に動いていますが、自然保護と防災の観点から根本的に見直すべきでありますが、財政面から見ても、その見直しが必要であります。 まず国際文化公園都市計画でありますが、平成6年度に示された概算によりますと、本市の財政負担は、本推計事業費508億円に対し、一般財源として206億円を積算されています。しかし立替金償還など当然負担すべき額であり、これを考慮すれば、私の試算では330億円、さらに周辺区画事業による負担分、モノレール駅設置、区域外道路など、十分予想される事業費を視野に入れるだけでも500億円を超す負担であります。この点での財政見通しについて見解を求めます。 次に、水と緑の健康都市についてであります。いまだ財政計画を示すことなく、事業ばかりが進められています。そこで私は、国文に比較して土地価格を75パーセント、小学校を1.5校と仮に算定して試算をしますと、少なくとも350億円の市負担が必要であると積算できます。地元住民への適切なまちづくりの行政的措置や健康都市という名目にふさわしい事業、学校建設に当たって今後萱野小学校を基準とすると、かつて言明されたことなどを考慮すれば、これとて500億円を超す事業ではありませんか。見解を求めます。 さらに箕面新都心整備や、すでに債務負担や河川関係だけで150億円を超しており、公共施設がいまだ示されていませんが、250億円を超す事業であることは明らかであります。この点での見解も求めるものであります。 そうした事業ばかりか、小野原西地域における区画整理事業と、それに伴う学校など教育施設建設の必然性、国文4号線道路周辺の区画整理事業など、まさに開発のために、ここ十数年の間の市負担はとめどのない状況であります。開発に伴い固定資産税や市税収入があるとしても、一定期間はとてつもない負担が生じ、事業開始後15、6年後に黒字転換になると試算されていますが、さきに述べた市負担額の差異、地価の5パーセントの伸び率、経済成長率の約3パーセントの見込み、法人税歳入の甘さなどなど、素人の私でも首をかしげる積算であり、かつての船場収入を当て込んだ二の舞いであり、長期間にわたって債務負担と一般財源不足にあえぐことは明らかであります。大規模開発に関しての財政見通し、私の試算についての見解をあえて求めるものであります。 次に、同和事業についてであります。本年度約6億3,000万円の予算が計上されています。本年度末をもって同和特別措置としての地財法は期限切れを迎えます。しかし社会民主党の議員は同和事業の終結はあり得ないと言明し、同和行政の永久継続を主張されています。本来部落問題は、権力支配維持、人民抑圧のためにつくり出された封建主義の残存物であり、民主主義の発展と国民の闘いで解消できるものであり、かつ同和対策特別施策は、政府や自治体の保守的・差別的によっておくれていた部落差別の主要因となる環境等を緊急改善するものでありました。この長期間にわたる国と地方自治体の多額の投資により、大きく改善が今日では進んでおります。そして、今日逆差別の現象さえ生み出し、不公正、乱脈の同和行政の結果、新たな差別を生み出す要因さえつくり出されているわけであります。私は同和行政の終結を強く主張するものであります。同時に部落差別をはじめ非民主的な社会現象をなくするために、部落住民をはじめ民主主義の前進を願うすべての国民的な闘いの構築で、21世紀に差別を持ち越さない運動を力強く進めることを主張するものです。同和特別措置をやめるべきでありますが、その見解を求めます。 第3の質問は、住民要求にこたえるかどうかについてであります。税の再配分について、地方自治体の責務は住民福祉にこたえるかどうかであり、市民要求にこたえるかどうかであります。いま多くの市民は健康増進を求め、その一施策として温水プールの建設を訴えています。最近の私たちの取り組んだ要求アンケートでも、たくさんの方々が願っています。この具体的要求については、この後、党議員から質問を行いますが、すでに市当局も建設の具体的必要性を認めながら、財政困難を理由に、今ではフォローアップ計画から外すという姿勢であります。建設のための事業費及び用地も十分確保できます。見解を求めます。 先般、市営住宅の募集があり、私の知人も多数応募されました。いずれも切実な声で、その必要性を訴えられたのであります。かつて前市長の姿勢は、公的住宅を高額な住・都公団で肩がわりさせるだけで、低廉な公営住宅の建設には冷たい態度でありました。この背景には、税負担できる方の転入を期待するという、金持ち箕面のまちづくりという思想があったのではないでしょうか。各層各分野の方が和気あいあい住めるまちのためにも、ぜひ市営住宅の建設を求めるものです。私の家の近くにも住宅に隣接した国有地があり、こうした土地を求め、小規模での市営住宅の検討をすべきであります。また住宅マスタープランにも、この市営住宅の大量建設を位置づけるとともに、公住法改悪による入居者への犠牲を押しつけないことが求められています。これらについての見解を求めるものであります。 第3に、財政的には十分なお金をかけなくてもできる行政措置も多数あります。最近私の居住する近くで、ゲームセンターの建設計画が進んでいます。調査をすると、テレビゲームなどが約50台近く設置される、風俗法に基づく施設であります。すでに市の建設及び教育関係の担当者は、部分的ではありますが、一定の情報を持っていました。もちろん私は、公務員の守秘義務を犯すというものではありません。とりわけこの予定地は、箕面市のまちづくりの上でモデル的にも住みたいというゾーンであり、かつ青少年健全育成宣言都市推進の立場から、日々真剣に取り組んでいる関係者に、わずかな情報提供することで、まちづくりにも青少年健全育成にも大きな影響を及ぼすものであります。また女性の社会参加が進んでいる中で、乳幼児を持つ主婦の活動に保育の問題が大きな障害になっています。そうしたときに、箕面市にも送迎つきで短期保育をしていただける個人施設がつくられており、一方こうした一時的な託児を求められる主婦も多く存在しています。こうしたときにあって、情報提供、さらに適切な助成措置を講じることは大きな意義を持っています。ぜひ実りあるものにしていただきたいものであります。わずかな費用、あるいは費用をかけなくても数々の施策が推進できる、この点での市の姿勢について改めてお尋ねいたします。 以上、財政について基本的な質問をしてまいりました。これらの質疑の締めくくりとして、これまでの大規模開発優先、同和事業の継続から、住民こそ主人公の立場に立ち、市民の要求を大切にして、政治に大きく転換すべきであります。市長の基本姿勢めぐっての見解についてお尋ねし、一般質問とします。 ○議長(北口和平君) ただいまの質問に対する理事者の答弁を求めます。市長 橋本 卓君 ◎市長(橋本卓君) ただいまの布議員さんのご質問にお答えいたします。 まず第1点目の、歳入面からの財政見通しについてであります。フォローアップ計画で示されている財源見積もりの根拠は不明確ではないか、との指摘でございますが、計画書の中で記載いたしておりますとおり、計画策定時において、現行の税・財政制度を前提として、まず歳入一般財源を各税目ごとに見積もった上で、そこから人件費、扶助費等の一般財源部分を差し引いて、総合計画施設計画に充当できる一般財源を推計いたしているところでありまして、推計時点で最も精度の高いものになるよう、各歳入項目ごとの推計を積み上げたものと認識いたしておるところでございます。さらに、この長期財政の見通しを、その時点、時点での経済状況、税収や収益事業収入の動向を反映させ、より的確なものとするため、毎年度見直しを行っているところであります。こうして見直した長期財政計画に基づきまして、毎年行っております事業プログラムの年次調整を図った上で、翌年度の予算規模及び主要事業等がおおむね確定していくという流れとなっているところでございます。 次に、各種基金の充当の見通しについてでございますが、すでにご案内いただいておりますように、特定事業目的のために、これまで積み立ててまいりました各種基金につきましては、例えば箕面市保健福祉総合推進基金がライフプラザ施設の建設事業の円滑な推進に大きな効果を上げてきましたように、これまで一般財源の過不足を調整する手法として有効に活用してまいりました。フォローアップ計画策定時には、計画期間中に保健福祉総合推進基金をライフプラザ施設建設事業に67億円、都市施設整備基金を火葬場・斎場建設事業に42億円、文化施設整備基金を第一総合運動場市民体育館及び(仮称)西南地区図書館等複合施設建設事業に31億円など、それぞれ充当する予定で事業の採択をしているところでございます。今後とも議員各位のご理解により積み立てられた各種の基金を有効に活用してまいりたいと存じますので、よろしくご理解賜りたいと存じます。 次に、債務負担行為についてのお尋ねでございますが、ご案内のように債務負担行為は、用地取得や事務機器の賃貸借契約など、長期間の交渉や契約の債務を負担するものでありまして、後年度以降に財政負担を生じるものでございます。平成6年度末の債務負担行為額は302億円となっておりますが、平成7年度末では238億円となる見込みで、これは政負担を生じるものでございます。平成6年度末の債務負担行為額は302億円となっておりますが、平成7年度末では238億円となる見込みで、これは、最長平成26年度までに順次支出を予定いたしておるものでございます。債務負担行為の設定に係ります物件の買い戻しにつきましては、当然フォローアップ計画に基づく事業の進捗にあわせ、計画的に行っているところでございますが、後年度に財政負担を生じます起債発行と同様に、慎重に対処いたしてまいりたいと存じますので、よろしくご理解賜りたいと存じます。 次に、行政改革における財政見通しについてのお尋ねでございますが、これは行政改革にとってどの程度の財源が生み出されるのかというご質問であろうかと存じます。ご案内のように、ここ数年の本市の厳しい財政状況にかんがみ、今回の行政改革に先行した形で、平成7年度において実施いたしました経常経費の10パーセント削減、また行政改革として、平成8年度予算に反映する事務事業見直し事項により生み出された財源で、市民ニーズに対応した施策の充実、新規施策の展開を図ってきたところでございます。平成9年度以降につきましては、現在行政改革推進委員会において議論されております内容を踏まえ、各事務事業のスクラップ・アンド・ビルドにより、財源の有効かつ効率的な配分に努めてまいりたいと存じておりますので、ご理解賜りたいと存じます。 第2点目の、歳出面からの財政見通しに関してであります。まず初めに、人件費、施設の維持管理経費、公債費等の経常経費の将来見通しにつきましては、第三次箕面市総合計画の財政版との位置づけをいたしております長期財政計画で、その推計を行っておるところでございます。昨年8月に策定いたしました長期財政計画では、まず人件費につきましては、職員数を人口1,000人につき職員1人の増加割合で推計し、定期昇給率、給与改定率を乗じて推計いたしておりますが、平成11年度以降の普通退職者の増加に伴い、退職金が大幅に増加してくると推計いたしております。施設の維持管理経費が大半を占めます物件費につきましては、過去の決算額に基づく伸び率で推計し、新規施設につきましては類似施設の経費を参考に推計いたしました結果、平成9年度以降、4なしい6パーセントの伸びで推移するであろうと推計いたしております。公債費につきましては、第三次箕面市総合計画フォローアップ計画採択事業の中でも、補助裏、継続事業等についての起債発行額を積算し、これまでに発行した起債の償還額を加味して推計を行っており、平成12年度におきましては40億円を上回ると推計いたしております。 次に、大規模開発の財政見通しでありますが、事業計画が確定し、これに基づく事業認可のなされている国際文化公園都市建設にかかわって、事業費の収支採算を示せとの要望によりまして、一つの試算を平成6年、1994年にお示しをいたしたところでございます。その試算では、事業区域内を自立、閉鎖された区域として想定した上で、その中で発生する事業に伴う一般財源と税収とを比較し、長期的な収支の試算を試みたところでございます。この結果、国際文化公園都市では平成21年、西暦2009年では収支バランスがとれる見込みとなったわけでありますが、こうした収支採算の試算の方法は、反面、プロジェクト事業について収支採算がとれるから事業を行う、収支採算がとれないから実施しないという誤解が生ずるおそれも指摘され得るところでございます。したがいまして、国際文化公園都市建設事業にとどまらず、事業計画の熟度の高い大規模プロジェクトの財政見通しにつきましては、当該地域から発生する税収との単純な比較あるいは収支計算ではなく、事業計画及び負担ルールに基づき、本市が負担すべき事業費を試算し、全体的な市財政の中で体力的に耐え得るものかどうかのチェックを加えた上で、事業として確認していく必要があると考えているところでございますので、ご理解賜りたいと存じます。 次に、同和行政についてでございますが、本市におきましては、これまで国の同和対策審議会答申等の趣旨に沿い、同和問題の早期解決を目指し積極的に取り組んでまいりました結果、生活環境の改善をはじめ、同和地区の状況は相当の改善を見てまいりましたが、なお解決すべき課題が残されていると認識いたしております。したがいまして、今後の事業につきましては箕面市同和対策新総合計画を踏まえ、箕面市第三次総合計画フォローアップ計画に位置づけ、事業実施を行ってまいる予定でございますが、先ごろ出されました国の地域改善対策協議会の意見具申を尊重しつつ、国・府の動向も見据え、本市の地区の実情を十分踏まえながら、同和問題の早期解決に向けまして、すべての人の基本的人権が尊重される「人権のまち箕面」の実現のため、慎重な検討を加えながら、諸施策を推進してまいりたいと存じます。 第3点目の、市民要求の実現についてでございますが、温水プールなど具体の施設を挙げて、市民ニーズにこたえて実現すべきとのご指摘でございます。温水プールは、ライフプラザ計画の第2期計画の中で実施することと予定いたしているところでありますが、ライフプラザ本体の建設事業費規模が200億円近くに上ること、そして、その後の税収や収益事業収入などの減少という事態の中で、本事業については、ここ当分の間は慎重に検討せざるを得なくなったものでございますので、ご理解賜りたいと存じます。 また、市営住宅につきましては、本年度実施する住宅マスタープラン策定調査の中で、今後の住宅政策の目標を明確にし、国・府や公団等の制度も活用しながら、多様な事業手法と住宅供給を図ってまいりたいと考えております。福祉や教育分野の事業は、部局別枠配分にこだわらず実施すべきとの指摘ではありますが、部局別枠配分額の設定に際しましては、フォローアップ計画で採択された事業費に基づき、市民生活に直結していることを配慮し、かつ緊急を要する重要施策等につきましては、十分議論をしながら枠を設定いたしておるところでありますので、布議員もご指摘のように、枠内において、事業費をかけなくても、また少ない事業費で大きな効果を上げることのできるような事業計画の策定に知恵と汗を出すよう、最大の努力を傾注すべきであると考えておりますので、よろしくご理解賜りたいと存じます。 以上をもって答弁とさせていただきます。 ○議長(北口和平君) 18番 布 邦夫君 ◆18番(布邦夫君) 財政的には極めて厳しい状況と言いながら、なおかつ歳入面、歳出面での具体的な推計、これが大きく変わっていく、こうしたもとで、いわゆるゼネコン政治としての大規模開発、その他の事業はどんどんと推進する、そして終結を迎えようとしている部落問題解決のための手だて、これらを一口で同和問題の解決と称して、地方自治体が行うべきことと、国民、部落住民が自主的な民主的な運動として展開することをごっちゃにして推し進める、全然、同和問題、部落問題についての認識がわかっておらない答弁になっておるわけであります。私は、そうした状況のもとで、住民の切実な要求に対してもお金がないということで退けてしまう、こういう市政では、これはもう住民が納得できないのは当然であります。この際、ゼネコン政治、部落解放同盟追随の姿勢を大きく転換して、本当に切実な住民要求に、いま必ずしも豊かではなくなってきつつある財政力、それにしても多額の基金、あるいは歳入歳出面からの余裕ある財政力、これらを本当に生かしていく、こういうことが必要だと思います。これらを含めて、市長にもう一度、市民の願いにこたえて市政推進のほどを表明していただきたく、質問にかえさせていただきます。 ○議長(北口和平君) ただいまの再質問に対する答弁を求めます。市長 橋本 卓君 ◎市長(橋本卓君) 布議員さんの再度のお尋ねに対しまして、お答え申し上げます。 基本的に市政の進め方あるいは政策の採用の仕方にあろうかというように思いますが、いずれにいたしましても、現在の箕面市の置かれております財政環境はまことに厳しいものがございます。例えて、その基金が積み立てられておるではないかというようなご指摘でございますが、先ほどもご答弁申し上げましたように、特定の行政需要に対する目的として積み立てられておる基金がほとんどでございまして、その事業推進に伴いまして、その基金は活用いたしてまいりますので、そのものを、いま他の目的に活用するということは、やはり差し控えるべきではないかというように考えておるところでございます。 先ほども少しお話がございました財政調整基金も積み立てておるではないかというご指摘がございました。確かに緊急の事業等に対する支出に対しての備えといたしまして、財政調整基金を保有いたしておることは事実でございます。しかし3年間にわたります減税措置によりまして、減税補てん債を、私どもはそれに近い額を発行いたしております。将来これの償還が伴ってまいりますので、そういったものに対する備えも必要でございます。そういった意味におきまして、財政調整基金の活用は、本当に慎重に慎重に考えた上でこれを行うべきであると私自身は考えております。そのほかいろいろ市民要求に対してもう少し積極的にこたえてはどうかという内容のご質問ではないかというように思いますが、もちろん私たち、私も含めまして職員も、市民の要求に真摯にこたえてまいりたいという姿勢は持ってございます。しかし、限られた財源をどのように配分するかという問題が同時にございまして、そのことを十分考えながら、一つ一つの事業をよく吟味して、われわれは政策を立てておるつもりでございます。ご指摘の大規模開発事業につきましても、箕面市における現在の体力、あるいは将来の体力を見通しながら、慎重に検討した上で進めておるところでございますので、ご理解を賜りたいというように存ずるところでございます。 以上をもって、再質問に対するご答弁とさせていただきます。 ○議長(北口和平君) 次に9番 黒山政之君 ◆9番(黒山政之君) 日本共産党の黒山政之でございます。私は、橋本市長及び西尾教育長に対して次の2点について、その考え方をお伺いするものであります。 昨年7月より箕面市行政改革推進委員会が開かれ、市長の諮問を受けて行政全般について議論がなされていることは、周知のとおりであります。そして今年の3月にまとめられた箕面市行政改革大綱を拝見して、その内容は箕面市の内容には違いありませんが、国や自治省が示した課題どおりであり、その問題点は指摘をしてきたところであります。同時に、本市の行政改革推進委員会は条例によって設置され運営されておりますが、その位置づけや性格に多くの疑念を持つものであります。橋本市長は、行政改革推進委員の方々に対して、市民の代表として位置づけされておりますが、先日の行政改革推進委員会において、委員長みずからが、私たちは市民の代表ではないと表明されていることを、どう受けとめておられるのかということであります。この委員会は、行政改革を推進することを課題にして議論する諮問機関であります。行政改革委員は市民の代表で構成されたものではなく、市長の意に沿った人たちを委員に選出されておいて、市長がみずから市民の代表と言って持ち上げることは、市長の意図が働いているとしか思えないのであります。それはまさに議会を軽視する態度そのものであり、議会制民主主義を破壊する側近政治につながるものであることを厳しく指摘をしておきたいと思います。 市の幹部が市政の推進方針について議論をしているなら、なぜ市長がきっちりと見解を表明して、市民や議会に対して議論を呼びかけないのでありましょうか。すでに本市の行政改革推進委員長みずからが述べておられるように、市当局が推し進める悪政のつい立てとして、この行政改革推進委員会を位置づけていることに大きな問題点があるのであります。公共料金の引き上げ、そして職員減らしという行政改革のお墨つきを行政改革推進委員会にもらうようにすることが、今回のニセ行政改革推進の指標である、このことも指摘しておきたいと思います。 また、この行政改革推進委員会の諮問内容について、意思形成段階のものとして公表を避けたり、その内容に責任を持たないということになれば、わざわざ行政改革推進委員会を条例設置し、公開にしていることにも矛盾があります。先日来市長は、初めに市幹部が行政改革推進委員会において発言している内容は、市当局の正式な見解であると考えておりまして、その上に立って、以下の件について市長の考え方をお伺いするものであります。 その第1点目は、上下水道料金をはじめ公共料金の消費税を市民に転嫁することについてであります。政府は来年4月より、消費税を3パーセントから5パーセントへ引き上げることを正式に決定しました。市長はこれを機会に、財政的に負担が大きくなるので、この際市民に消費税を負担してほしいということであります。このほどの消費税の引き上げによって、私どもの計算では1世帯4人家族で18万3,000円の負担につながるものであります。消費税がつくられたときにも国民の大きな反対があり、確か当時の社会党も反対しておったと思うのでありますが、政府ですら、授業料や行政手数料について非課税にせざるを得なかったのであります。上下水道料金についても、公共性の観点に立って、市当局も市税でもって負担することにしたではありませんか。これは市民生活を守る観点から、内税扱いとしたものであり、市当局の政策的なものであります。箕面市も含め大阪府下の二十数市において、これらの消費税について、市民に転嫁させず、税金でもって補助し、市民の暮らしを悪税から守っているではありませんか。消費税率を政府が引き上げるからといって、その悪政に追随というか乗じて、市民に負担を転嫁させるということについて、基本的な考え方の間違いを指摘しておきたいと思います。 すでに職場、現場では事務的な準備を進めていると聞いておりますが、直ちに中止すべきではありませんか。その一方、先日の行政改革推進委員会において、行政改革推進委員長は、「この課題を議論せよと言われるなら、委員長もおりるし委員もやめる」と言われておりますが、今後の対応をどのようにされるのですか。今日までの議論経過を明らかにして、市長の見解をお伺いするものであります。 また市長は、この答申を7月に出してほしいと行政改革推進委員会に要請されておりますが、私ども議員が任期切れとなり、選挙を控えている前に、このような重要な市政運営の方針について、結論をなぜ急がれるのですか。市長自身の政策的な内容でもあり、来年の今ごろ提案をして、じっくりと議論をして、市長選挙において市民の審判を仰ぐのが筋だと思いますが、橋本市長の見解をお伺いしたいと思います。 次に、公立幼稚園の保育料のあり方について、先日の行政改革推進委員会で議題を提案され、公私間格差を解消するため、公立幼稚園の保育料を引き上げ、その後入園料も徴収していく、その後において2年保育について検討していくと説明されております。これらの議論は、幼稚園連絡協議会において議論をしているということでしたが、いつからそのような議論をしていたのですか。それが市当局の正式な考え方なのですか。結論的に言って、私立幼稚園の運営を保護するために、公立幼稚園の保育条件を悪くするだけのものではないでしょうか。私立幼稚園にはその歴史と特色がありますが、少子化現象の中で多くの問題点に突き当たっているわけですが、本来、行政が責任を負うべき公立幼稚園の整備充実をせずに行革の対象にするということは、全く許せないことであります。 次に、ごみ収集処理、学校給食、学校校務員の民間委託と要員の削減問題であります。このほどの行政改革推進委員会に提出された資料によりますと、類似団体指数比較として、住民関連、保育所、ごみ処理等々において、超過人数は258人となっております。この原因として、市当局が進める重点施策関連があることと、運営形態の違いによるものとしております。市当局の重点施策は、第三次総合計画に基づいて進めてきたのではないでしょうか。今までの市政運営について重大な変更をもたらすことになるものを、安易に定数管理で片づけていいのでしょうか。一方、すでに保育所現場では、この行政改革推進委員会に示された62人の過剰人員を減らすために、どのような保育形態をとるかという議論がなされております。これは市民サービスの低下につながるものであり、他の部門について同じように議論を進めているとすれば、職員の労働条件にかかわるものであり、一方的なものであります。一方的な議論をやめ、対応する労働組合をはじめ議会に対して、その全容を説明すべきであります。 橋本市長、あなたが進める行革は、市民サービスの低下と市民負担の増加、そして職員のリストラ以外に何者でもない行革であります。行政改革推進委員会を隠れみのにして、これらの悪政は絶対に許せません。これらの内容が市民に知られるなら当然大きな議論と反発が予想されます。このような行政改革だから、私はニセ行革と言っているのであります。これらの点について強く指摘し、橋本市長の見解をお伺いするものであります。 次に、温水プールの建設についての要望であります。今日温水プールに対する市民の要求は、大変大きなものがあります。市内にあります民間の温水プールも利用が多いと言われており、近くの豊中市や吹田市まで出かけて、市営の温水プールを利用している方が少なくありません。最近、市民の数人から「箕面市に温水プールを建設することになれば、民間施設に対して多額の補償が必要になりますよ、と市職員が言っているが、本当ですか。」という問い合わせがありました。私が思いますに、市職員としても、温水プールを箕面市が建設されていないその理由が説明ができない今日の状況があると思うのであります。豊中市も吹田市も茨木市も、2カ所以上すでに温水プールがあり、池田市もすでに建設中であります。低料金でもって楽しく年中使用ができるにもかかわらず、箕面市民は高い民間施設を利用しなければならないということは、今日の市民要求の高まりからしても納得できるものではありません。 先日、市内に在住で、若いころ水泳選手だったという方からお電話がありました。水泳による健康増進や老人の足の病気の療養にとっても、医学的にも効果があることが立証されていること、また病院の医師が、水中歩行など、リハビリテーションの一環として採用しているお話を聞かせていただきました。また妊婦にとっても大変よいものだということです。私は、子どもをはじめとして多くの市民が年間通じてプールで楽しみ、健康を増進できるようにするべきであると考えております。市教育委員会は、この間の議会の質問に対して、温水プールの必要性については認める答弁をなされていると思うのでありますが、私は、市民の強い要望にこたえるためには、まず温水プールに関する調査検討をすべきではないかと思うのであります。茨木市でもいろいろと検討する中で、スポーツ公園全体の整備の一環として温水プールの建設を位置づけて建設されております。豊中市でも公園や池の整備とあわせて、温水プールを建設されました。この箕面市においても、最低2カ所は必要であります。ぜひ検討委員会などをつくり、建設に向けて具体的な取り組みをしていくことについて、教育委員会のお考えをお伺いしたいと思います。 以上、2点であります。 ○議長(北口和平君) ただいまの質問に対する理事者の答弁を求めます。市長 橋本 卓君 ◎市長(橋本卓君) ただいまの黒山議員さんの質問にお答え申し上げます。 まず、行政改革についてのお尋ねでございますが、本市を取り巻く行財政環境は極めて厳しい状況にあるということにつきましては、すでにご案内のとおりでございます。このような状況の中で、本格的な少子・高齢化社会の到来、情報化・国際化の進展、生活の質や環境への関心の高まりとともに、市民の多様なニーズを的確に把握し、活力に満ちたまちづくりを推進するためには、行財政運営全般にわたり総点検し、抜本的な改革を進め、確固たる行財政運営システムを確立する必要がございます。また改革の実効性を確保するためには、市民の皆様との共通理解が必要でございますので、これまで以上に多面的な市民参加を得るため、行政改革推進委員会にその一端を担っていただいており、このことは、平成7年第3回箕面市議会定例会における黒山議員さんからの一般質問に対し、お答え申し上げたとおりでございます。 本年度におきましては、さらなる行政改革を推進するため、各分野の施策について、事業の新設、拡充、再編、縮小等の見直しを実施し、施策を再構築するための改革項目の洗い出しを行うとともに、既得権益擁護の思想を排除して、施策を再構築することを主眼に置いているところでありまして、行政改革に対して聖域となる事業はなく、徹底した行政改革に取り組みたいと存じます。そのような考えから、先般開催されました平成8年第1回箕面市行政改革推進委員会に、当面の課題でございます施策の再構築に係る個別事項として、項目だけを提案させていただき、公共料金の消費税の転嫁については、地方公共団体の消費税の概要と消費税法の改正に伴う影響について、ご説明させていただいたところでございます。なお施策再構築に係ります個別事項につきましては、今後開催が予定されております行政改革推進委員会でご議論いただき、意見集約の上、ご提言をいただきたいと考えておりまして、審議途中における委員各位の発言に対するコメントにつきましては、差し控えさせていただきます。 しかし、ご提案申し上げました立場として、提案趣旨についてご説明申し上げますと、ご質問の公共料金への消費税の転嫁の問題につきましては、平成8年第1回箕面市議会定例会における施政方針の中で、公共料金において、現行3パーセントの消費税は消費者に転嫁しない方針で今日までまいりましたが、消費税率の引き上げ幅が確定した段階で、その取り扱いについて検討してまいりたいと申し述べたところでございまして、地方消費税の新設により消費税率が5パーセントになれば、税で賄っている額が一層増加することになり、そういった状況のもとでの転嫁について、意見をお聞きしたいと考えております。 次に、公立幼稚園保育料のあり方につきましては、私立に比べ低額の保育料の現状があり、保育料の適正化についてご意見をお聞きしたいと考えております。 次に、ごみの収集処理、学校給食、学校校務員の民間委託のあり方につきましては、行政需要の多様化の中で、新たな財源を生み出すための民間活用も視野に入れる必要性について、ご意見をお聞きしたいと考えております。 次に、ごみ収集処理の一部有料化につきましては、ごみの減量化やリサイクルの観点、また環境保全事業への財源確保の観点から、そのあり方についてご意見をお聞きしたいと考えております。 次に、定員管理の問題につきましては、限られた財源、人材を活用し、市民ニーズに的確に対応し、市民サービスの向上や増量化を図るためには、既存の事務事業の見直しはもとより、人件費を含めた経常経費の抑制が不可欠であります。現在、類似団体指標に基づくデータなども提示しながら、各部で今後の事業と人員配置についての考え方を報告していただき、そのヒアリングを進めようといたしており、限られた人材の適正管理、適正配置に努め、執行体制の再編整備の視点から、組織機構の改革とあわせて、本年度中に改革案を取りまとめたいと考えております。今後、行政改革推進委員会に考え方をお示し申し上げ、ご意見をいただいてから、施策再構築案を取りまとめてまいりたいと考えております。もとより市政運営にかかわります各種施策並びにこれに関連する予算等につきまして、市議会のご審議をご議決を賜らなければなりませんので、成案がまとまった段階におきましては、市議会にご協議申し上げ、ご了解を賜りたいと存じておりますので、よろしくご理解を賜りたいと存じます。 なお、温水プールの建設問題のご質問に関しましては、所管の教育委員会西尾教育長からご答弁申し上げますので、よろしくお願い申し上げます。 以上をもって私の答弁とさせていただきます。 ○議長(北口和平君) 教育長 西尾日出子君 ◎教育長(西尾日出子君) 黒山議員さんのご質問にお答えいたします。 温水プールの早期建設についてのお尋ねでございますが、ご承知のとおり、生涯スポーツの時代と言われる今日、スポーツを通じて自己の健康づくり、体づくりのために、あるいは生活にうるおいと活力を与え、健康で明るい生活を送るために、市民の方々のスポーツに対する関心が非常に高まっており、本市といたしましても、スポーツ施設の整備に取り組み、去る6月1日には第一総合運動場の市民体育館スカイアリーナをオープンするなど、スポーツ人口の増加に対応しているところでございます。そこで温水プールの早期建設のご要望でございますが、温水プールは、夏のみでなく年間を通じて活用でき、医学的にも効用が認められ、幅広い目的で利用される機会が多いと考えられます。近隣市町でも建設、または建設予定でもあります。多くの市が温水プールを持っております。本市ライフプラザ計画第2期総合計画の見通しが立たない今、温水プールの建設につきましては、用地確保、建設費用、維持管理経費など、数多くの課題が山積しておりますが、引き続き幅広い見地から慎重に検討いたしてまいりたいと存じますので、よろしくご理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(北口和平君) 次に25番 石田良美君 ◆25番(石田良美君) 社会民主党市民会議の石田良美でございます。私は、この間教育現場で起きているさまざまな問題に関しまして、2点、質問をさせていただきます。まず、子どもたちが卒業記念につくった文集が回収・焼却処分にされた問題についてお尋ねいたします。 5月18日の朝日新聞の記事によりますと、「回収・焼却された文集は、卒業を前に、やんちゃなことをテーマに作文を書く宿題が出された。作文の中にはトイレに落としたパンを先生に食べさせた、先生の机の上にあったあめをこっそり食べたなどといたずらを告白したもの、別の学級を担任する女性教師について、恐い、どなる、厚化粧、おばはんなどと書いた物などがあった。4月1日になって文集に登場した女性教師が、教え子の卒業生を通じて自分のことが書かれていることを知り、担任教師に抗議、担任は校長や教頭らと協議し、同4日に卒業したクラス児童全員の自宅を回り、中身をよく確かめずに配ったと謝罪して回収し、すべてを学校の焼却炉で焼いた。翌5日には教頭と一緒に再度児童宅を回り、焼却したことを報告したというもので、校長は、文集が第三者の目に触れてうのみにされれば誤解されかねない、教育者として心苦しかったが、回収は仕方なかったと話している。」というのが主な内容となっています。 ここで私は2つのことを問題にしたいと思います。その1つは文集を焼却したこと、2つ目は文集を回収したということです。焼却に関しては、書いた子どもたちに相談することもなく、担任の独断で行ったことであり、釈明の余地はありません。ただし、済んだこととはいえ、なぜ焼却したのかということについては、単に謝罪だけで終わらせるのではなく、今後その背景を究明していく必要があると思います。 2つ目は文集の回収についてですが、これに関しましては、回収の理由となった文章がどういう内容だったのかということが問題です。さきの質問者も述べられておりましたとおり、具体的な事実をいかにつかむか、どれだけ努力をするか、そのことが大変重要だと私は感じます。新聞記事でその一部を知ることができますが、私はさらに数人の関係者と出会って、回を重ね話を聞き、詳しくその内容を調査いたしました。そして、該当の文章に可能な限り現物に近い形で復元する、そんな目標を持って事実を収集いたしました。ここでその一部を紹介させていただきます。 まず、いわゆる先生の悪口を書いた部分では、「A先生は自分が絶対のように言うから嫌だ。自分のクラスにはかなりやさしくて、これはひいきだろうか。自分のクラスのことしか考えていないのと違う。一番むかついたのは、筋の通らない怒り方だ。」などと自分たちが習った先生たちのことを書いています。また「おばはん」については、先生の名前を書き、その横に矢印をして小さい文字で「おばはん」と書いていたそうです。しかしどれだけ聞いても私が感じるのは、果たしてそのような文章が、人を傷つけるということで回収するに値する文章だろうかということです。しかも先生の悪口を書いた子どもの作文の最後には、「A先生ごめんなさい」とか、「6年間迷惑をかけました、ありがとうございました」などという文章もあったそうです。なぜこのような文集を回収してしまったのでしょうか。 子どもたちが教師の指導について、どなる、恐い、えこひいき、不公平というようなことを書いていたなら、書かれた教師の方も、自分の指導姿勢を問い直す材料にこそしなければならないはずです。不適切だと指摘をされたなら、そのことを書き手の子どもたちに伝え、話し合いの上で字句修正をすることもできたはずです。また6月11日には、でき上がった卒業アルバムを受け取るために、中学生になった子どもたちが小学校に集まることになっていたのですから、そこで悪口的な表現を丁寧に指摘し、文集に書かれていた内容について、教師集団として反省すべき点があれば率直に述べ、今後このことを新しく受け持つ子どもたちに生かしていくことを、子どもたちの前で約束することが、子どもたちにとっても最高の卒業祝いではなかったでしょうか。 マスコミや教育委員会は、子どもたちの文集が焼却されたことを大きく問題にしています。しかし事の本質は回収にこそあり、まさに判断ミスと言わざるを得ません。回収するということは教師の指導放棄以外何者でもありません。今回の判断には、悪口を書かれた先生の人権問題のみが取り上げられ、一方的に子どもの文章を否定したことにより、子どもたちへの人権上の配慮が欠落したのです。一言で言えば、子ども不在の結論だったということです。また回収という決定が、校長、作文を書かせた担任、そして文章に登場している先生たちで行われたというのも、判断ミスを招いた理由の一つと言えるでしょう。このような判断をした教職員集団の人権感覚と、学校全体の課題が深刻に問われなければなりません。 ところで、当該のクラスの子どもたちは、今どう受けとめているのでしょうか。自分たちはそんなにいけないことを書いたんだろうか。そのために先生は頭を下げて回収に来た。アルバムをもらいに行ったら、担任の先生は、不適切だと指摘をした先生のクラスの子どもたちにも謝っていた。数人の子が書いた作文のために、私たちの卒業記念の文集はなくなってしまった、などなど、これはあくまで私の想像ですが、割り切れない思いを抱いていることでしょう。今からでも遅くはありません。教育委員会も現場も、不適当だから回収しますという判断は間違いで、先生たちはいま、こんなふうに考え反省しているんだということを、子どもたちに正しく伝えるべきではないでしょうか。起こってしまったことは仕方がない。「覆水盆に返らず」です。しかしそこからどんな教訓を引き出し今後に生かしていくのか、そのための丁寧な事実確認と検証、そしてそれを関係者が共有することが、「今後このようなことが二度と起きないようにいたします」という決意のあかしであるということを申し上げ、この件に関する質問を終わらせていただきます。 2点目に、教育現場で発生するさまざまな問題について、気軽に相談したり、問題解決の方向をともに探っていける専門的な機関の設置に関してお尋ねいたします。いつの時代も社会問題は必ず学校に反映されてくるということは、今も変わりはありません。とりわけ価値観や生活、家族形態が多様化・複雑化している現在、一担任の生活や人生経験では対応し切れないさまざまな問題も起こっています。例えば、アルコール依存症の親が結果的に子どもを不登校に追いやるといった場合、子どもを学校に来させるためには、この親とかかわらねばなりませんが、一体どこまで学校で対応できるのでしょうか。また地域の人とのつき合いがうまくできず、子どもの担任に何かと話し相手を求めてやってくる親に、どこまで対応していくのか、などなど、教育と保健・福祉・医療の絡んだ問題が発生しています。ところが教育現場、とりわけ教師は、どのような分野もすべて教育の対象で、私が解決しなければという義務感が強く、一身に背負い込んでしまう傾向にあるように思います。 ある市で教育カウンセラーをしておられた方から、「教師になる人はおおむね、私が何とかしてやろうという意欲とパワーを持った人が多い、それはとってもいいことなのです。しかし、余りにも何もかも背負い込んでしまうことにもなりかねない。カウンセリングマインドは必要だが、カウンセラーになる必要はない。」というお話を聞いたことがあります。これは、今さまざまな問題に直面している教職員にとって、大きな示唆となる考え方ではないでしょうか。もちろん問題を解決する資質や能力は、研修などで身につけていくことは重要ですが、解決の方向性が見えなかったり、迷ったり、ときには法律的なバックボーンを必要とする場合などのために、教育専門の弁護士を含め、気軽に相談でき、サポートをしてもらえる機関が必要だと痛感をしています。そのためにはまず、他者に相談することは自分の教育的力量が問われることになり、恥ずかしいことだという、教職員にありがちな考え方も改めていかねばなりません。現在教育センターで行われているカウンセリング事業の意義をさらに周知させるとともに、横浜市が今年度から導入された教職員の悩みを聞くためのスクール・スーパーバイザー制度を参考にするなど、このような機関の設置に向けて検討研究を進めていただきたいと考えますが、いかがでしょうか。 以上、教育長の明快な答弁をお願いし、私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(北口和平君) ただいまの質問に対する理事者の答弁を求めます。教育長 西尾日出子君 ◎教育長(西尾日出子君) 石田議員さんのご質問にお答えいたします。 このたび市内小学校において、子どもに渡すべき学級文集を、何らの説明もなく学校が回収し、さらに教員が独自の判断で焼却したことについて、校長から詳細に事実の確認をいたしました結果、日ごろの教員の教育的信念に基づいた指導のあり方や、校長のリーダーシップ、また子どもの人権尊重に係る基本的姿勢について、厳しい問題提起がなされていると考えております。第1に、教育委員会といたしましては、学校が回収の根拠といたしました5月18日付新聞記事に書かれておりました子どもの表現の問題につきましては、次のように考えております。 文集づくり等の基本となる作文は、子どもが自分の思いを素直に表現させるものであり、それを通して子どもと担任との相互交流の中で、より高い次元の作文につくり上げる過程が、子どもと教員との厚い信頼関係のもととなり、子どもにとっては見る力、表現する力を育てていくものであります。特に小学校においては子どもの思いが大切にされ、子どもと教員の間には、人間としての信頼と親しみを基本とする望ましい人間関係づくりに立って、大切にされなければならない指導であります。この点で言えば、子どもの表現の仕方について懸念される場合は、子どもとの間に十分なコンセンサスを図る指導を行い、文集を作成し直すべきであり、その上でもなお同じような表現が残るのであれば、丁寧な指導を踏まえた文集づくりとして、教員間の了解をとり、信念を持って作成すべきであります。また、子どもにその言葉を生み出させた背景を考えるならば、謙虚に、みずからの子どもにかかわる姿勢について、それぞれの学級の枠を超えて、日常的に子どもの気持ちのありよう、指導のあり方と重ね合わせて見つめてきたのかどうなのかこそが、厳しく総括される必要があります。そのような点を一つ一つ丁寧に取り組むことなく、回収という性急な結論に至ったことについては、校長みずからが当該の学年の教員から問題の提起があった段階において、学年だけにとどまるのではなく、学校全体の課題として、全体の場で取り上げ、真摯な論議のもとに広く判断を求め、学校として解決を図るよう指導すべきであり、その意味でリーダーシップの発揮のあり方に反省が求められているものでございます。 次に、子どもの気持ちを考えることもせず焼却をしたことについてであります。これは、子どもを中心に据えた適切な指導のための校内組織としてのチェック機能が育ってるかどうかの問題であります。日常的な学年間、学年内、そして管理職と教職員間のコミュニケーションシステムづくりが問われており、そのための校長の率先した指導力が厳しく問われております。 さて、子どもたちが中学校に進学し、はや3カ月となり、学習や部活動などにもなれ親しみ、間もなく夏期休業を迎えようといたしております。この間学校はこの件にかかわりまして、子どもたちに経過の説明をし、了解を求める努力もいたしてまいり、二度と後輩たちにはこうした気持ちを踏みにじるようなことを起こさないことも約束いたしております。学校生活全般にわたって、子どもの人権が守られ、尊重されねばならないことは言うまでもありません。どの学校においても最大限の努力が払われていると私は信じております。しかしその基本を支えるのは教職員の感性豊かな人権感覚であり、人権尊重の姿勢でございます。今後各学校におきましても、より一層人権意識の高揚を図るべく、主体的な校内研修等が図られるよう指導してまいりたいと考えております。 2点目の、教育現場で発生するさまざまな問題について、気軽に相談したり、問題解決の方法をともに探っていける専門的な機関の設置についてのお尋ねでございますが、これからは社会事情等が種々変わっていく中で、教職員の指導経験や教育的論理だけでは対応し切れない事案が予想され、その解決方法が求められるという認識に立ち、これまでのさまざまな事業について、ケーススタディとして研修に活用することを検討するとともに、学校内の実践や教職員への幅広い支援のために、教育センター等の多種多様なスーパーバイザー等の活用や、子どもの指導、保護者対応にかかわる関係機関との連携強化、行政内の関係部局とのさらなる連携を含めた体制づくりに努めてまいる所存でございますので、よろしくご理解賜りますようお願い申し上げます。 以上、答弁終わります。 ○議長(北口和平君) この際、暫時休憩いたします。     (午後2時43分 休憩)   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~     (午後3時15分 再開) ○議長(北口和平君) これより休憩前に引き続き会議を開きます。 お諮りいたします。本日の会議時間は議事の都合により、この際あらかじめこれを延長いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。       (“異議なし”の声あり) ○議長(北口和平君) ご異議なしと認めます。 よって本日の会議時間は延長することに決定いたしました。 引き続き一般質問を行います。15番 八幡隆司君 ◆15番(八幡隆司君) 議長のお許しを得まして、2点についての一般質問をさせていただきます。 まず、人権宣言のまち「箕面」にふさわしい教育のあり方についてでありますが、基本的人権の尊重は憲法にもうたわれ、だれもが平等で何人にも傷つけられることなく平和な暮らしをしていきたいと思う気持ちは、人類共通の願いであります。しかしながら現実社会では、さまざまな形で人を差別したり傷つけたりする事象が後を絶ちません。だれもが当たり前に感じることを実現させることの難しさ、その現実に立ち向かうために、わが市では多くの市民の願いを込め、1993年12月に箕面市人権宣言を行い、全市的な取り組みとして、人権を基本に据えたまちづくりを決意したはずであります。無論、人権宣言を行ったからといって、すべての人権侵害事象がすぐになくなるものではありませんので、人権宣言をして、その後何をどうしていくのかが、本当に重要なことになるわけです。本市の人権宣言においても、単にその願いが書かれているだけでなく、そのことの実現のため、考え、行動することがうたわれています。その意味を込め、今回私は教育の分野における人権問題の取り扱いについてどのように考えられ、どう行動していくことを基本としておられるのか、お尋ねをしたいと思います。 学校現場の中には、いじめのように深刻で社会問題となっている人権侵害もあれば、過日の新聞報道にあったように、文集の件のように、個別的な問題ととらえやすい人権侵害もあります。教育現場だけでなく、一般に人権侵害の事象が起きると、必ず関係者はそれを隠したがり、何とか内々に済まそうとすることが多いものです。とりわけ学校現場で言えば、職員会議で話題になっていることが、子どもや親に知らされる例がほとんどありません。また解決の方向が、おわびと学校長への通達ということが多く、具体的に今後の指針となるべきような話し合いをする、あるいは、だれもが手にとれ、参考にしたくなるような報告書作成をするという形にはなっていないような気がします。相手の立場の理解、友達づくり、人のやさしさづくり、人のやさしさ、そんな抽象的な言葉を子どもたちに投げかけながらも、時と場所とを変えながら、悲劇は延々と繰り返されているような気がします。障害者問題、在日外国人問題、部落問題、女性問題など人権の問題を語るとき、この社会の仕組みに端を発して、傷つき、涙する人の存在があります。けれども私たちは、そのような出来事をしんどい重たい話と決めつけ、そのことを前面に出すことを躊躇してしまいます。そして、どうすればやさしく楽しく人権問題を学ぶことができるのかということに知恵をめぐらせてしまいますが、そこには大きな落とし穴があるような気がしてなりません。 確かに社会教育、人権文化部などで行うイベント事業では、できるだけ多くの人にわかってもらおうと、人の集まりも気にしなくてはなりませんが、義務教育9年の中でなら、系統的に十分に踏み込んだ話も含めて、できるのではないかと思っています。毎年12月に本市では人権フォーラムが開かれています。この中で常に基本に据えられているとされていることは、「差別の実態を知ること」「子どもの具体的な姿から保育、教育の実践を考えること」、そして「われわれ大人の人権意識の現状を知ること」、以上の3つを基本に据えています。学校の中で人権問題を教えようとする側に、このような意識が定着しているのでしょうか。本市のことではありませんが、私の友人が障害児学級を担当したときのことで、こんな話があります。 全盲の生徒を初めて中学校で受け入れていこうということになり、点字のこと、授業の進め方など、学校としてすべきことは、彼はいろいろ調べました。点字の必要な部分、さまざまな配慮を彼が引き受けたことで、みんなと同じクラスで、ほとんどの教科の授業をその生徒は受けることができましたし、すべての試験を点字で受験し、その後無事、公立高校への入学を果たしました。しかし職員間の関係では、職員会議においてそのことを痛烈に批判する先生もいて、途中、先生間のやりとりに疲弊した彼は、顔面神経痛になってしまいました。他市のこととはいえ、本市にもそのようなことは本当にないのでしょうか。障害者が、在日外国人が、同和地区の人が、具体的にどんな差別に今も遭い、そのことを本音として子どもたちがどう受けとめるのかということはありますが、とりわけ私たち大人、そのことを教えようとする教師の人権意識の現状は一体どうなのか、ということを見据えておかないと、時間をかけても本当に上滑りしてしまうと思うのです。 今の社会背景の中でいろいろな問題事象があることはある意味で当然で、あってはならない、やってはいけないことと押さえ込むことは問題です。出てきた事象の中から、丁寧に私たちの意識、社会背景の現状を問い直すべきなのです。教育委員会として、真に価値ある人権教育推進のために、各学校に対して本当に基本的視点をどう示しているのか、カリキュラムを決める過程、あるいは決めた後、どのようなアドバイスをしようとしているのか、お聞かせを願いたいと思います。 次に、行政改革と福祉財源の確保についての質問をいたします。さきの質問者では、行政改革は市民いじめになっているとのお話もありましたが、私は長期的な観点から、より一層の推進をお願いしたいと思い、質問をさせていただきます。行政改革の重要な点について、繰り返しになる部分を避けて、あえて私の考えを述べさせていただきますと、新たな時代にこたえるという一般論よりも、どのような施策の方向性を持っているのか、具体的に市民にわかりやすく伝え、市民に期待された行政改革になることだと思います。総論賛成でも、各論反対になることは、これまで何度も繰り返し述べさせていただいていますが、具体的な改革点が少しずつ見えてくる中で、まさにそのことがいま起きているのではないかと思います。その一番の問題は、今回の行政から発せられる行政改革の視点について、余りにも節約というイメージが強過ぎる点ではないでしょうか。財政の伸び悩みがあり経常収支比率が上がる、だから節約しましょうというのは、行政的にはわかりやすいことですが、市民の目から見て、それが本当に実感レベルで感じられていることでしょうか。 行政改革で見えてくるのは、利用料、負担金などの値上げ、市民への補助金の縮小、さまざまな事業の見直しで、行政効率がどうあれ、直接的に市民が不満を感じることは避けられないかもしれません。けれども、そのことを超えて市民の中に協力をしようという気持ちが生まれてくるのだとすれば、こういう新たな施策を行政として考えている、ぜひとも協力をしていただきたいと、はっきりとした姿勢を行政が打ち出し、真摯に市民と対話を進めることではないでしょうか。例えば本年度予算で言うと、長寿祝金について議論が起こりました。今後の新たな福祉に向けた予算として、祝金の振りかえをしてはどうかということが問題提起の中にあったわけですが、それでは、もしその予算がなくなったら、何と何の事業をしたいという具体的提案があったでしょうか。最近、公的介護保険の論議が起こっており、内容的に私は賛成できるものではないのですが、福祉の充実のために新たな負担もやむを得ないと考える人が7割近くあったことは、非常に注目すべきことだと思います。 無論、本市が福祉施策について鋭意努力をしていることは十分承知をしております。しかし、とりわけこの7、8年に在宅福祉の予算が10倍以上に膨れ上がっていることを知っている市民はどれだけいるでしょうか。もし8年前に在宅福祉を10倍に上げることを市が宣言し、年次的な計画をして予算確保をしていったならば、これは本当にすごいことで、市民からも大いに感激されたはずです。しかし、その年ごとにそれぞれの予算を判断し、結果として膨らんだ福祉予算は、市民へのPR効果が薄く、せっかくの行政努力も市民に理解されていないというのが現状です。市民調査をもとに作成された保健福祉計画では、1999年を目標にヘルパーが常勤で100人体制、デイサービス市内10カ所体制と書かれていますが、ダイジェスト版まで作成し、広められたこの計画の数字の意味は、どのように考えているのでしょうか。 私は、高齢化社会に対応するまちづくりについて計画的な財源確保をしていくことを市が明確にし、そのために市民の協力、市職員の協力をいただきたいと、市長が政策的な意思表示をすることが、真に行革を進めるための強力な推進力になると思っています。行政改革を進める過程で市民から多くの声が出ることと思いますが、その声に対して丁寧に原課が答えられるための工夫を、市としても積極的になすべきであり、そのときの大きな要因を時代的に考えれば、計画的な福祉の推進しかないのではないかと私は思っています。来年、再来年のヘルパーの人数が何人になるのか、政府のデイサービスセンターは、いつまでを目標に建てようとしているのか、それすら答えられない福祉担当者の現状で、今後の計画的な福祉の推進ができるのでしょうか。無論、行政需要は福祉ばかりでないこともわかっております。けれども、それにしても財源見込みがあれば、こういう優先順位で施策を進めていきたいと、具体的に示すことはできないのでしょうか。これまでの市政は、さまざまなハード面でも整備をこなしつつ、福祉及び教育などの行政レベルでの水準は、全国的に見ても、非常にすぐれたものがあることは、私は十分承知をしております。しかし今の行革の中で節約ばかりが目立ち、結果として中途半端なものにならないかが心配で、ぜひともこの点についての市長の見解をお聞かせください。 また先日、市立病院の駐車場有料化についての話がありましたが、現在、図書館利用者は第二駐車場が1時間無料になっており、部局が違えど個別に考えれば、矛盾が生じるものもあります。このような点を整理するとき、本当に市民との対話を十分にとることが必要で、過日の委員会でも申したことですが、その後行革推進委員会でこうした市民サービスに直結する答申予定が12月であることを知り、私は非常に心配をしております。市民サービスを直結する行政の実行について、市民との対話スケジュールをどのようにされるつもりなのか、それについても、ぜひお聞かせくださるようにお願いをいたします。 以上、私は本市の今後の市政が真に本当に市民のものになるようなそんな行革になってほしいという思いを込め、一般質問といたします。 ○議長(北口和平君) ただいまの質問に対する理事者の答弁を求めます。市長 橋本 卓君 ◎市長(橋本卓君) ただいまの八幡議員さんのご質問にお答え申し上げます。 行政改革と福祉財源の確保についてのお尋ねでございますが、今回の行政改革の視点が節約でしかないという点になっているが、新たな施策の方向性を具体的に打ち出して、市民の協力の気持ちが生まれるように、はっきりとした姿勢を行政が打ち出し、市民と対話を進める必要があるとのご指摘につきましては、今回の事務事業の見直しに当たりまして、新規事業、拡充した事業、あるいは事業効果を上げるため再編した事業の打ち出し方よりも、結果として事業効果面から縮小あるいは廃止した事業の整理を強調したことによりまして、市民の皆さん方にマイナスイメージを与えた部分もあろうかと存じますが、今後は市民の皆さんに対し、新規事業を含めて事務事業の見直しの趣旨内容について、でき得る限り詳細な説明を行って、相互理解と協力のもとで具体的な作業を進めてまいりたいと考えております。もとより行政改革の目的は、市民福祉の増進を図るため、既得権益擁護の考え方を排除いたしまして、新しい事業展開を含め、施策を再構築することを主眼に検討し、結果として限られた財源を有効に生かすものと認識をいたしております。過去のような一般財源の伸びが期待できない状況の中で、福祉財源の確保という面だけでなく、行財政運営全般にわたり総点検し、義務的経費等の削減に努めるなど、限られた人材や財源の有効な活用を図り、効果的な行財政運営システムを確立してまいりたいと存じます。 次に、計画的な財源確保についてのお尋ねでございますが、本市におきましては、従来から総合計画に基づいて計画的な行財政運営に努めておるところでございます。ご質問の中で、一例として述べられました高齢化社会に対応するまちづくりにつきましても、国際化・情報化と並んで重要な課題として認識いたしております。これまでは広く浅く施策を拡充していくことを主眼とならざるを得なかった状況にありましたが、今後は平成5年に策定いたしました保健福祉計画に盛り込まれた事業を実現すべく、なかんずく、市民にとって緊急かつ重点的な福祉事業を総合計画実施計画の中で位置づけ、順次具体化を図ってまいりたいと考えておるところでございます。 しかしながらこの保健福祉計画は、全国一斉の計画策定ということもございまして、サービス水準目標量の設定に当たり、かなり一律的・機械的な国からの指導もあったところでございます。本市では具体の市民ニーズを勘案して、目標量を設定いたしたところでございますが、これらを100パーセント実現するための財源的裏づけ等は、国においては重要視されていない状況でございます。このような状況下におきましては、保健福祉計画に示している目標量の達成のみを絶対的に優先していくということは、全体のバランスを図る上から問題なしとはしないところでございますが、保健福祉計画の性質上、前年度に採択し予算化した事業費は、翌年度以降も確保する必要があり、対前年度増加額が計画どおり確保できるか否かが、全体のバランス上、検討しなければならないものであると認識しているところでございます。 いずれにいたしましても、行政を預かる者といたしましては、市民の皆様にも明確なビジョンを提示することが望ましいと考えておりますが、現在は行政改革の具体項目を検討途上であり、いわゆるスクラップの部分での財源がどの程度確保できるか、確定できる段階ではございません。したがいまして、ビルドの部分をどの行政ジャンルの部分でどの程度持つかということもあわせまして、一定の行政改革の詳細が見通せた時点で、市議会にも市民の皆様方にもお示しをしたいと考えておりますので、よろしくご理解を賜りたいと存じます。 なお、私どもも研究いたさなければなりませんが、多くの自治体において市税を中心とする一定の財源を配分する場合、あらかじめ福祉財源に幾ら、教育財源に幾ら、土木建設財源に幾らといった形ではなく、あくまでも一定の短期・中期的計画の策定によって、市民ニーズに沿った優先採択の事業ごとに財源配分を行うシステムでありますことをご理解賜りたいと存じます。もちろん市民的議論の中で生まれてくる重要施策につきましては、その財源手当に努力することは当然のことであると認識いたしておりますので、ご理解賜りたいと存じます。 また、具体の例を挙げておられます市立病院の駐車場有料の検討問題につきましては、不要不急の車に対する駐車排除対策や、施設利用者に対する駐車場利用料金制度のあり方等、関係部局に、さらに十分な議論と利用者の意見聴取等を行いながら検討するよう指示をいたしてまいりたいと存じます。 次に、市民サービスに直結する行政改革の実行については、市民との対話スケジュールをどのようにされるのかとのご質問でございますが、社会経済情勢の変化に対応した適正かつ合理的な本市の行政改革を推進するため、今後、市議会をはじめ市民の方々に情報の提供を図りながら、お寄せいただきますご意見等について真摯な検討を加えてまいりまして、理解と協力のもとに行政改革を推進してまいりたいと存じますので、よろしくご理解を賜りたいと存じます。 なお、人権宣言のまち「箕面」にふさわしい教育の進め方についてのお尋ねにつきましては、所管の教育委員会西尾教育長からご答弁申し上げます。 以上をもって私のご答弁とさせていただきます。 ○議長(北口和平君) 教育長 西尾日出子君 ◎教育長(西尾日出子君) 八幡議員さんのご質問にお答えいたします。 人権教育につきましては、教育基本方針、同和教育基本方針、障害児教育基本方針及び在日外国人教育の指針に基づき、幼稚園・学校におきまして、毎年、前年度の取り組みの総括を踏まえ、計画的・系統的、そして組織的な年間指導計画を立案し、研究授業、校内研修、講演会等の多様な形での取り組みが推進されております。教育委員会といたしましても5月いっぱいをかけまして、教育課程とあわせて人権教育推進に関するヒアリングを行い、幼稚園・学校における教育指導内容の充実について指導いたしております。さらに平成5年に、市民1人ひとりが人権のまちづくりを目指すため採択されました箕面市人権宣言を尊重し、平成6年に発効いたしました、子どもを固有の人格を有する一人の人間として尊重することをうたっております「子どもの権利に関する条約」を踏まえ、人権啓発推進協議会と連携を図り、大阪外国語大学の学生の協力を得て、子どもの権利の周知徹底を図るべく、指導資料「子どもの権利って」を作成、配付いたしました。 人権意識の一層の高揚を図るため、例えば特別活動の時間に、また子どもたちの生活の中で、この指導資料等を教材として活用するよう指導してまいっております。また教職員に対しましては、教職員の人権感覚と人権意識を有する必要があるため、教育センターにおきましては、広くPTA保護者にも呼びかけを行う中で、計画的に人権研修を実施いたしております。研修方法につきましては、講話型研修から参加型研修へと転換を図り、教職員の真の人権研修となるよう工夫いたしております。幼稚園、学校におきましては、地域の実態や子どもの実情を踏まえ、部落問題、障害者問題、在日外国人・国際理解の問題、そして男女平等の問題、さらには環境や福祉、そしてボランティアを含め、人権問題の幅広い取り組みを行うよう指導いたしております。そしてその取り組みの方法といたしましては、地域の人々、そして留学生との交流、ディベートやワークショップ方式により、知識として学ぶのではなく、子どもたちが直接に体全体で感じとる体験的な学び方を取り入れるなど、学び方の創意工夫をいたしております。こうした幼稚園、学校での取り組みは、1995年から始まりました「国連人権教育の10年」の提唱する人権文化の基本理念と軌を一にするものであり、教育委員会といたしましても、今後とも全面的に支援・援助していきたいと考えております。 またこうした取り組みの推進につきましては、幼稚園、学校におきまして日常的な真摯の論議、何でも気軽に相談できる教職員間並びに校長との信頼関係の構築、校長の人権尊重にかかわる確固たる信念に基づく学校経営の推進、そして何よりも校長みずからが教育者としての高い識見に基づく率先した指導力、判断力、実行力の発揮が必要であると考えます。そのため、幼稚園、学校との連携を教育委員会といたしまして一層深め、より丁寧で具体的な指導・援助に努めてまいりたいと考えております。ご迷惑とご心配をおかけいたしましたことにつきましては、人権尊重の視点から再度厳しくとらえ直し、すべての人々の自己実現と幸福を追求する権利として、価値ある人権教育を推進せよとのご指摘を真摯に踏まえまして、全力を挙げて取り組む決意でございますので、ご理解賜りますようよろしくお願い申し上げまして、答弁を終わります。 ○議長(北口和平君) 次に8番 神田隆生君 ◆8番(神田隆生君) 日本共産党の神田隆生でございます。今任期最後の議会でありますこの本会議で、市民の皆さんからこの4年間たくさん寄せられた要望の中から、3点に限って質問をいたします。 第1は、中学校給食についてであります。この4年間も市民の皆さんの請願に対する賛成討論、文教常任委員会や本会議での代表質問、予算要望など、機会あるごとにその実現を求めてまいりました。全国的には公立中学校での完全給食の実施状況は、あって当たり前という水準となっています。極端に低いのが、神奈川、京都、大阪であり、大阪府は全国最低で、まれに実施されているという水準であります。中学生時代は心身ともに大きく成長する時期であり、大変おなかのすく時期です。私も朝食をとり、クラブの朝練を終えると午前中に空腹を覚え、昼食までに弁当箱は空になり、昼食は売店で買ったパンと牛乳、クラブを終えたら、また学校前のパン屋に駆け込むといった状況でした。箕面では温かい物は温かく冷たい物は冷たく、丁寧に調理された給食が、小学校では実施されています。やはり小学校に続き公立中学校でも完全給食を、と願わずにはいられません。育ち盛りの中学生に、学校給食法でも定められた完全給食を実施するために何が障害となり、その克服にどのように検討、努力されているのでしょうか。 第2は、公立幼稚園の2年保育の拡充であります。この課題も、市民の皆さんの請願への賛成討論をはじめ、繰り返し取り上げてまいりました。市民の皆さんは私立を望まれる方、また公立を望まれる方と、それぞれです。私立には私立のよさが、公立には公立のよさがあります。私が申し上げたいのは、定員を超える応募の多い東幼稚園をはじめ公立幼稚園の2年保育の拡充がなければ、公立に子どもを行かせたい市民の願いが実現しないということであります。行政として、公立に行かせたい市民の願いを受けとめる対応をしていただきたいということなのであります。この課題でも何が障害であり、その克服にどう検討、努力をされているのか、お答えいただきたい。 第3は、東西交通の問題です。懸案の豊中亀岡線の拡幅が詰めの段階に至っています。私は8年前、東西交通の改善、市内循環バス実現を公約の一つに掲げて、市議会に送っていただきました。繰り返しこの課題を取り上げて質問、要望してまいりました。これは私のみならず、この4年間も幾人かの議員も取り上げてこられました。この点では、党派を超えた幅広い市民の願いであると言えます。市民の、とりわけ東部地域に住む市民の、当たり前の要求であります。この点については、同じ東部に住む市民のお一人として、市長さんも異論のないものだと思います。いよいよ豊中亀岡線の実現も目前、ようやく何らかの方策が実現するものと心待ちにしておりましたら、阪急バスが渋っていると聞いております。一方、ライフプラザ一部オープンに伴い、福祉バスの運行が開始をされています。これも東西交通改善の方策となる可能性を持っているものであります。事ここに至って東西交通をどう市民に提供していくのか、政策判断が要るものと思います。モータリゼーションの高進を抑制し、公共交通以外に移動手段を持たない市民にも東西交通を提供していくことは、市の責務であります。その点で、どういう路線が必要でどんな時間帯に必要なのかなど、市民要望と乗車需要を把握するなど、アンケート調査を市民対象に行ってはどうでしょうか。そうしたことも含めて、現在市としてどう東西交通の利便向上について検討されているのでしょうか。 以上3点は、この4年間繰り返し要望してまいりましたことでもあり、簡潔に質問いたしました。市長並びに教育長の積極的なご答弁をお願いいたします。 あわせて、東西交通に関連してあと3点、質問いたします。この点での2点目は、小野原東路線のバスの増便についてであります。小野原東路線は、区画整理を行った住・都公団と市との約束で運行する計画となっていたものですが、吹田側の道路拡幅が進まず、私も当時、吹田市議会の交通対策委員長とともに、吹田市にも促進をお願いした等の経過があります。バス運行開始後も千里中央のバス停の位置の変更も要望し、改善していただいております。また積み残しが出ている点についても改善を求めてまいりました。この点でも一定の改善がなされてきましたが、住宅が張りつき、人口が増える一方のこの路線ですから、今日も積み残しが出る状況があるので改善してほしいと、市民の方から要望が出されています。バスの増便についてお願いしたい。 3点目は、今宮交差点の千里2号線から171号への北向き右折信号の設置についてであります。ここでの渋滞の改善も多くの市民の方から要望されています。普段でも1回の信号で行けたということは、私の経験からも多くはありません。別に171号の東行きが渋滞するからではありません。すでに右折レーンも設置されています。北向き右折信号が設置されれば、かなり混雑が改善されるのではないでしょうか。また小野原の人口増とともに、箕面に隣接する吹田側でのマンション建設、通過交通の増大等により、金襴会学園南東の交差点での交通混雑も拡大をされています。ここでの混雑解消を進めていただきたい。 4点目は、生産緑地法による宅地化農地への宅地並み課税、大店舗法などの規制緩和等により、とりわけ東部地域でのスーパー等の大規模店、中規模店等の出店計画がメジロ押しです。ポロロッカ小野原店オープンに伴う自動車交通もかなりのものがあります。住・都公団などの宣伝により閑静な住宅街を想像して移り住まれた市民の方には、騒然とした小野原豊中線沿いの現況に、こんなはずではなかったと思われておられる方が少なくないのではないでしょうか。粟生の山麓線沿いでは、ポロロッカ粟生店に続いて、1,000平米近い店舗面積のスーパーの出店計画があります。この狭い地域に既存2店舗とさらに2店舗、交通対策上何らかの規制はとれないでしょうか。新設店舗の交通安全対策についてお尋ねいたします。 以上、一般質問といたします。 ○議長(北口和平君) ただいまの質問に対する理事者の答弁を求めます。市長 橋本 卓君 ◎市長(橋本卓君) ただいまの神田議員さんの質問にお答えいたします。 東西間バスの交通網の充実に向けた取り組みの現状と今後の方向性についてのお尋ねでございますが、これが内容につきましては、平成8年第1回箕面市議会定例会におきまして、ご答弁申し上げましたとおりでございますが、路線の充実につきましては大変厳しい状況でございます。ご案内のとおり、本市の市街地は東西に長く形成されており、また、まちの発展形成の過程から、西部には阪急電鉄箕面駅を中心に、中部には北大阪急行千里中央駅、また東部方面においては阪急電鉄北千里駅を中心とした、端的な鉄道末端路線としてのバス路線網が確立され、現在のバスネットワークが形成されてまいりましたものでございます。近年東西軸の弱さが指摘されており、東西間を結ぶバス路線網の充実につきましては、私も認識をいたしておるところでございます。 これら市民生活に密着したバス交通網の整備促進につきましては、これが運行に関連する幹線道路の整備も不可欠でございまして、とりわけ東西間バス路線運行の幹線道路機軸となっておりますのが、現在大阪府において拡張工事中の府道豊中亀岡線でございます。したがいまして、本道路開通時には、東西間や市内公共施設間のバス路線網整備に、多くの市民の方々からご要望のあることも十分認識いたしておりますので、できるだけ早い時期に東西間バス運行の実現を図るべく、平成6年度に阪急バスの関係者を交え、箕面市内バス網整備研究会議を設け、バス運行に伴います運行経路、利用者予測等、あらゆる角度から種々検討を行ってまいったところでございます。この会議の中におきまして、需要予測及び運行回数、さらにさきの阪神・淡路大震災の影響が要因となって、現在運行は極めて困難であるとされております。しかしながら本市といたしましては、困難性が伴う運行の対策として、市直営あるいは運行委託、または運行経費の一部を市が負担するなどの方策は考えられますが、いずれも多大な経費投入が必要であり、しかも長期的な負担行為が必要となりますことから、さらに実態の分析、需要予測、法制度上可能な運行手法等、慎重に検討する必要がございます。また今後も交通に対する市民のニーズのあり方等も含めまして、課題解決に向け、調査研究を続けてまいりたいと考えております。 次に、小野原東線のバス増便対策につきましては、過去多くの乗客の積み残し状況にありましたことから、去る平成7年11月に、平日において94便から108便の14便の増便がなされましたことにより、一定の混雑が緩和されましたが、現在においても一部時間帯において、乗客の積み残しが生じたものと考えられます。このような状況から本市といたしましても、過去市民ニーズに沿って阪急バスに増便等について要望いたしてまいったところであり、また、阪急バスにおきましても独自に、利用状況調査によって運行編成の見直しをされている旨、聞いておりますが、本市といたしましても早急に対策が講じられますよう、要請をいたしてまいりたいと考えております。 次に、ご指摘の箇所の交通渋滞につきましては、近年の急激なモータリゼーションの進展により、本市の交通を取り巻く情勢は、他市に比較いたしましてさほど深刻ではございませんが、幹線道路におきましては、平日は少ないものの、日曜・祝日及び平日の通勤時間帯には、一時的に交通渋滞が生じていることも承知いたしております。とりわけ今宮交差点の改良につきましては、本交差点は国道171号を横断する幹線道路でございまして、すでにご案内のとおり、これらの主な要因といたしましては、国道171号の信号設定時間が、広域幹線道路でありますことから、広域的に系統化されているため、再調整は、新たな交通渋滞箇所を生じることから困難であるとされております。しかしながら今日の状況を踏まえ、今後とも可能な範囲において再調整を、箕面警察署及び大阪府公安委員会に対して要請してまいりたいと考えております。 次に、近年生活幹線道路沿いに種々の新店舗、新設店舗の計画がなされていることに伴い、付近の交通に対する影響についてでございますが、ご案内のとおり本市におきましては、箕面市環境保全条例に基づき、規模及び業種に応じ、適切な駐車施設の設置とあわせ、付近の道路等に影響を及ぼさないよう、また適切に交通整理員等の配置を行うよう指導しており、今後とも同種の店舗等につきましても、同様に適切な指導をいたしてまいりたいと考えております。特に開店時、特売日等の一時期に混雑が予想される場合には、臨時の駐車場及び交通整理員の増員を図るなど、箕面警察署とともに連携をとりながら、適切な指導を行ってまいりたいと考えておりますので、よろしくご理解賜りたいと存じます。 なお、中学校給食並びに公立幼稚園に関するご質問につきましては、所管の教育委員会西尾教育長からご答弁申し上げます。 以上をもって私のご答弁とさせていただきます。 ○議長(北口和平君) 教育長 西尾日出子君 ◎教育長(西尾日出子君) 神田議員さんの中学校給食及び公立幼稚園についてのご質問にお答えいたします。 まず1点目の、中学校の学校給食についてでございますが、本市の学校給食は、教育の一環として、これまで関係各位のご協力を得ながら、その内容の充実を図ってきたところであり、これらの積み重ねの結果が、現在の充実した学校給食として位置づけられてきたところでございます。お尋ねの、本市中学校給食における完全給食の実施でございますが、学校給食そのものは大変意義のあるものでありますが、しかし反面食べること、及び嗜好は個人によって差が大きく、特に中学生の年齢になると、こういった傾向は顕著にあらわれる時期でもございます。思春期の傾向として、やせたいとの願望からの食事制限などが一部で出てくるのも、このころと言われます。これが中学校の完全給食実施校での残滓量を増やしている原因の一つとも言われています。また反対に、体格の差と運動量の違いなどによって、それぞれの必要栄養摂取量の個人差は、集団給食という画一的な給食では、残滓量の増大とともに、相反する栄養不足等の問題が生じてくるなどの指摘もあります。さらには中学校の完全給食を実施する場合、そのための施設整備及び備品等の設置、また調理員の配置、その他給食実施運営に付随する費用など、相当な経費がかかるなどの財政面の問題などが予測されます。このような問題を総合的に検討いたしました結果、中学校の完全給食の実施は、現段階では困難と考えております。なお不足しがちな栄養素の補充という意味からは、現在中学校では、ミルク給食を実施しているところでありますので、ご理解いただきたいと存じます。 続きまして2点目の、公立幼稚園における4歳児2クラスの充実についてでございますが、本市の幼稚園教育は早くから私立幼稚園が先行し、これを公立が補完するという形で行われてきたことは、ご案内のとおりでございます。しかし、これも時代の経過とともに、公立・私立が相協力して、それぞれの立場を理解しながら幼稚園教育を担っていかねばならない時代となってきたとの認識が、公私双方に出てまいりました。そこで本市の幼稚園教育の振興と充実のために、より一層の工夫と努力及び協調が必要ということから、昭和61年4月に本市の公立・私立の幼稚園関係者と学識経験者から成る箕面市幼稚園教育連絡協議会を発足させ、以来今日まで、あらゆる事象について検討しながら、円滑な公私の園運営に努めてきたところでございます。このような状況の中で、平成7年2月に箕面市幼稚園教育連絡協議会会長から、まず1つには、公・私立幼稚園の保護者負担の格差是正について、2つには、適正配置について、3つには、公立幼稚園の2年保育の充実について、4つには、私立幼稚園の振興について、答申されたところでございます。 この中で神田議員さんのご指摘の、2年保育の充実でございますが、その答申の中には、「原則的には幼児の置かれている生活状況から必要であることは論をまたないが、公私間格差が解消されるまでは、公私共存共栄のため、公立幼稚園児の4歳児1クラスを堅持することが必要である。しかし、とよかわみなみ幼稚園のみについては、開発動向等を見るとき、幼児の増加が予想されることから、4歳児2クラスとする。」との提言に基づき、種々検討いたしまして、平成7年4月から実施しております。教育委員会といたしましては、公立幼稚園全園4歳児2クラス実現のため、引き続き条件整備に努力してまいる所存でございますので、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(北口和平君) 次に7番 斉藤 亨君 ◆7番(斉藤亨君) 私は、市民と職員の健康を守るために、以下3点について質問いたします。 まず初めに、職員が職業病の治療に専念できる環境にあるだろうかという問題についてであります。調理員さんや保母さんは、仕事上、重い物や子どもを持ち上げたり抱えたりするため、中には頸肩腕症候群や腰痛に悩まされる方がおられます。また、クリーンセンターのごみ収集に従事する職員は、中腰になって収集する作業を繰り返すため、腰痛の方が多いのです。このような症状を訴える職員に、箕面市はJR環状線弁天町にある松浦診療所に行くよう指示し、診断の結果、診断書が出れば、いわゆる公災休扱いにして、市が診療所往復の交通費と治療費を負担して、治療に行っていただくことになっていると聞いています。治療に通っておられる何人かの職員の方にお聞きしますと、松浦診療所には運動療法、理学療法、リハビリ、鍼灸などがあり、1人ひとりの症状に応じたメニューをしていただき、アドバイスもよくしてくださると、おおむね好評でした。しかし、診察する医師の入れ替わりが激しく、よくかわられるということと、診療所が遠いことが難点だ、とおっしゃっていました。遠いため、どんな不都合が起きているかを調べますと、まず第1に、午前9時半からストレッチ体操が始まるので、それに間に合うように行くわけですが、ちょうどラッシュ時に重なり、阪急の急行も、弁天町までのJR環状線もずっと立たねばならない。腰痛の者が電車の中で立ちっぱなしは本当につらい、とおっしゃっていました。中には急行に乗らず、わざわざ普通電車を待って梅田まで座っていくという方もおられます。1日公災休をもらっていくのに、治療はいいけれど往復するのが疲れるという問題点です。 第2に、松浦診療所発行の診断書がないと公災扱いにならないため、歩けないぐらいひどくなったときは、診断書ももらえないことです。 第3に、遠いため、めんどうがって健診の際のアンケートで、腰痛なのに「異常なし」に〇をしておくんやと言っている人もいます。 第4に、公災扱いにしてもらわなくてもよいから、とにかく近くの医療機関で治療したいと、自分で治療している人もおられることです。 ところで、公災休扱いで治療を受けに行く方にとって職場の条件はどうでしょうか。ある保母は、毎週水曜日に松浦診療所に通っておられ、隔週で午後の診察もあるのですが、所長から午後の診察のない週は木曜日午前に勤務して、午後に治療に来てほしいと言われたそうで、半日勤務の後の半日治療は、かえって体が疲れる、明くる日が大変だ、とおっしゃっています。さらにその保母は、所長から、あなたが毎週1日休むため、他の人が年休・生休をとりにくい、と何度も言われてつらい思いをした、ともおっしゃっています。このように言われるのが嫌だから、公災休をとらずに、自分で時間外に近くの医療機関に行く人もあるのではないでしょうか。所長の公災休に対する認識はどうなっているのでしょうか。 現在箕面市は、行政改革と称して、保母、調理員、校務員、園務員、クリーンセンター職員などの人減らしを進めようとしています。子どもや市民の受けるサービスを低下させ、職員の体を害し、職業病を増やす結果にしかならないニセ行政改革を、改めて糾弾するものです。 以上、るる指摘いたしましたが、職員が職業病の治療に専念できる環境をつくることについて、市長はどのようにお考えか、お尋ねするものです。 次に、市庁舎内の分煙対策についてであります。昨年12月議会の一般質問で、私は小・中学校の職員室において、児童生徒にたばこの煙を吸わせないようにするために、分煙対策をとるよう、教育長に要求しました。職員室は先生方の職場であると同時に、子どもたちが出入りして連絡や指導を受けたりする場でもあるからです。同じように、市庁舎内は職員の職場であると同時に、市民の方々がいろいろの用事で相談や手続に来られる場でもあります。たばこの煙を吸いたくない市民が、無理やり吸わされるのは、不合理な話です。だから、自分たちの職場だから自分たちの自由にさせて、ということにはならないと思います。と同時に、私は喫煙者を締め出す考えもありません。喫煙は嗜好の問題だからです。したがって、吸いたくない職員や市民に吸わせず、また吸いたい職員や市民に喫煙を保障する考え方に立つことが、両者を対立させることなく統一させる正しい解決方法だと思います。そしてそれは、ただ一つ分煙です。 職場によっては、午前1時間、午後1時間の禁煙タイムを設けているところもあるようです。吸う職員と吸わない職員との妥協の産物と思われますが、この方式には大きな問題があります。なぜならば、禁煙タイム以外の1日6時間強は喫煙許可時間で、吸わない職員と市民が無理やり吸わされているのを、ひたすら我慢させられている時間だからです。我慢させられた上に、自分の生命を短くさせられたのでは、たまったものではありません。また職場での喫煙を自粛しているところもあるようです。しかし、本館・別館それぞれの建物ごとに、空気が機械によって強制的に循環させられているそうですから、禁煙タイムや自粛は無意味なものになってしまいます。ぜひとも分煙対策を強力に進めてほしいと思いますが、市長の考えをお聞かせください。 最後に、市民の健康診断の内容を充実させるためにお尋ねします。市民に誕生月健診受診票が総合保健福祉センターから送られています。普段から健康に留意している人でも、この通知を見て、改めて健康診断を受けなければという思いを持つものです。ところで多くの女性から骨粗鬆症予防の対策のために、総合健診の中に骨密度測定をぜひとも入れてほしいとの要望が寄せられています。また乳がんの健診は、現行では、問診、視診、触診で300円となっていますが、触診だけでは小さい初期のがんが見逃されるおそれがあり、今のところ異常ありませんと言われると、かえって安心して1年間を過ごすことになりかねないので、ぜひとも超音波による乳がん検診も加えてほしいとの要望も受けています。これについてどのようにお考えか、お尋ねするものです。 以上、3点にわたって質問させていただきました。市長の明確な答弁をお願いいたします。 ○議長(北口和平君) ただいまの質問に対する理事者の答弁を求めます。市長 橋本 卓君 ◎市長(橋本卓君) ただいまの斉藤議員さんの質問にお答えいたします。 まず第1点目に、本市職員の頸肩腕症候群及び腰痛症対策についてのお尋ねでございますが、本市におきましては、昭和51年から本事業に取り組み、株式会社関西スポーツ科学研究所に委託いたしてきたところでございます。現在は、看護婦、保母、清掃作業員、調理員、校務員等を対象といたしまして、当該症状について早期に発見し、集中的な治療をいたすことが必要であると考えまして、昭和62年から、大阪市港区にございます医療法人松浦診療所へ予防対策及び治療業務を委託し、実施いたしております。昨年度の腰痛症等の定期健診の結果では、受診者816名のうち、何らかの治療を必要とする職員は約7パーセントで、前年度の約8パーセントに比べ若干の改善傾向が見られました。なお、通院加療等の診断を受けました職員につきましては、治療費の本人負担分及び通院に要する交通費を本市が負担し、通院加療のため勤務できない時間につきましては、休暇を与え、公務災害に準ずる取り扱いとするなど、本市では職業病の予防対策、早期発見・早期治療、健康保持、体力増進を強く推進しているものでございます。また、これまでの医療機関につきましては遠方であるため、本年度から本市の市立病院にリハビリテーションセンターが開所いたすことに伴い、健診、治療に便利な同センターへ委託先を変更いたす方向で調整を行っておりますので、ご理解賜りたいと存じます。 第2点目の、分煙化についてのお尋ねでございますが、喫煙による健康への影響やマナーの向上に加えて、最近においては非喫煙者に対するいわゆる受動喫煙による影響が、社会的関心として高まってきたものと認識いたしております。一方国におきましては、平成4年7月に労働安全衛生法の改正がなされまして、快適な職場環境づくりの指針の中で、事業主が職場における喫煙対策を講じるよう示され、さらに本年2月には、推進体制の整備や喫煙室、または喫煙コーナーの設置による空間分煙化、喫煙対策機器や空気浄化装置の設置など、具体のガイドラインが示されたところでございます。本市における職場での喫煙対策の取り組みにつきましては、職員の健康管理や安全衛生全般を調査審議する機関であります職員安全衛生委員会におきまして、種々議論が積み重ねられ、現在喫煙マナーの徹底とともに、いわゆる禁煙タイムを設定する時間分煙が定着いたしており、さらに一部施設におきましては、施設内の分煙化がなされてきたところでございます。私は人々の生活嗜好品でありますたばこを、現段階においては一律に規制すべきものではないと認識いたしておりまして、むしろ喫煙者と非喫煙者が互いの立場を尊重し、共存が図れるルールづくりとしての空間分煙を推進してまいりたいと考えております。現在、職員安全衛生委員会におきまして、市民の皆様や職員に対するコンセンサスづくりや機器の配置場所、運用形態等について、全庁的視点から議論を深めているところでございますので、ご理解賜りたいと存じます。 第3点目の、市民の健康管理についてのお尋ねでございますが、本市ではすでにご案内のとおり、従来から市民の健康管理を促進するため、誕生月健診受診制度を導入し、個別医療機関による個別健診及び財団法人箕面市医療保健センターによる総合健診の多様な健康診査推進体制のもとに、「いつでも、どこでも、気軽に」をモットーに、健康診査の受診率向上を図ってまいったところでございます。しかしながら高齢化社会を迎えて、健やかに老後を過ごすためには、ますます壮年期からの健康管理の大切さが認識されてきており、健康診査等における健診内容の充実、制度向上が求められてきていることもご指摘のとおりでございます。 そこで本市議会におきましてご承認いただき、この7月1日から全面オープンいたしますみのおライフプラザの総合保健福祉センター3階に移転いたします財団法人箕面市医療保健センターの成人健診部門におきまして、従来から実施いたしております総合健診の内容の充実を図りますとともに、多様な健診ニーズに対応できる健診体制を整備いたしてまいったところでございます。具体的にはこの整備を図るために、平成7年第4回箕面市議会定例会におきまして、各種検査機器の物品供給契約の締結をご議決賜りましたところでございまして、中でもかねてより各方面からご要望いただいておりました骨粗鬆症に対しましては、骨密度測定機器を導入し、骨量の少ない若年層や、一般的に骨量の減少が見られる更年期の女性をはじめとする検査の必要な方に対して、新たに骨粗鬆症検査項目を設置し、骨粗鬆症による骨折を防止し、今日の社会的な要請でもあります寝たきり予防を図ってまいりたいと考えております。またこれに加えまして、乳がん検診受診者で精密検査が必要な方に対しましても、マンモグラフィー装置の新規設置に伴い、より精度の高い精密検査ができる体制を整えようといたしておるところでございます。したがいまして、7月から移転後の同センターが本格的に稼働いたしますことにより、検診体制の充実を図り、市民のより一層の健康管理の促進に寄与できるものと考えておりますので、ご理解いただきたいと存じます。 以上をもちまして答弁とさせていただきます。 ○議長(北口和平君) 以上をもって一般質問を終わります。 以上をもって本日の日程は全部終了し、本第2回定例会に付議された事件、条例制定1件、条例改正2件、補正予算3件、契約締結4件、報告14件、報告承認6件、推薦1件、請願3件、特別委員会経過報告1件、一般質問7件、その他1件、合計43件はすべて議了いたしました。 閉会に先立ち、市長からごあいさついたしたい旨の申し出がありますので、これをお受けいたします。市長 橋本 卓君 ◎市長(橋本卓君) 閉会に先立ち、議長のお許しをいただきまして、謹んで一言お礼のごあいさつを申し上げます。 本定例会は、去る6月3日に開会されまして以来、本日まで実に19日間の長きにわたり、本会議及び各常任委員会において終始一貫慎重にご審議を賜り、本日ここに全日程を終了され、重要案件につきましてそれぞれ可決ご決定賜りましたことを、心から厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。今回、ご決定いただきました各種施策及び事務事業の執行に当たりましては、私をはじめ職員一同、これが円滑な推進のため全力を傾注いたしてまいりますとともに、本会議並びに各常任委員会におきまして、議員各位からお寄せいただきました貴重なご意見、あるいはご指摘の諸事項につきましては、十分精査の上検討を深めてまいり、市民の付託にこたえてまいる所存でございますので、今後とも変わらぬ温かいご指導、ご鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げます。 さて、議員各位の任期も、いよいよ来る8月28日をもって満了と相なります。したがいまして特に緊急案件のない限り、本日をもって今任期中に皆様方と議場でお目にかかることも最後になるのではないかと存ずる次第でございます。ここに過去4年間を振り返りますとき、本市議会独自の風格と品位ある伝統のもとに、常に円滑な議会活動を通じ、市民福祉の向上、都市施設の整備充実並びに教育文化の拡充等々、市行財政運営全般にわたり格別のご尽力を賜りましたことを、また私をはじめ職員に対する温かいご指導、ご高配に対し、ここに改めまして、最高の敬意と最大の感謝の意を表する次第でございます。ほとんどの議員各位には引き続き本市議会議員に立候補されると承っておるところでございますが、暑さことのほか厳しい夏の選挙のことでございますので、健康にはくれぐれもご留意いただきまして、ご健闘いただき、めでたくご当選を果たされ、そのあかつきには再びこの神聖な議場においてお目にかかれますことを、ひたすら念願してやまない次第でございます。しかしながら、今期を最後に後進に道を譲るべくご勇退される議員もおいでになるとのことでございますが、市政進展のために長年にわたるご尽力、ご労苦に思いをいたしますとき、また私の職員時代を通しての、長い間ご指導を賜ったことを思いいたしますとき、万感胸に迫るものがありまして、改めて深甚なる敬意と感謝の意を捧げるものであります。 最後になりましたが、議員各位並びにご家族皆様方のますますのご健康とご多幸を心からご祈念申し上げまして、まことに簡単でその意を尽くし得ませんが、閉会に当たりましての私のごあいさつとさせていただきます。 ○議長(北口和平君) 閉会に当たりまして、一言お礼を申し上げます。 議員各位におかれましては、任期中最後の本定例会に当たり、去る6月3日から本日までの19日間の長きにわたり、それぞれの立場で本会議あるいは委員会等において、それぞれ終始ご熱心にご審議をいただき、議会運営に多大のご協力を賜りまして、ここにすべての案件を議了し、無事閉会できますことに対しまして、衷心より厚く御礼を申し上げます。 終わりに臨み、暑さ厳しくなる中で何かとお忙しいこととは存じますが、各位におかれましては十分ご自愛されますようご祈念申し上げまして、まことに簡単ではございますが、閉会に当たりましての私のお礼の言葉といたします。 これをもちまして平成8年第2回箕面市議会定例会を閉会いたします。     (午後4時20分 閉会)   ------------------------------------    地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。                箕面市議会議長    北口和平                箕面市議会議員    藤沢純一                箕面市議会議員    森岡利秋...